ビームコミックス 白い街の夜たち 3

著者名：市川ラク【著者】

KADOKAWA（2015/06発売）

• ISBN：9784047305311

内容説明

人生に悩む専門学校生・文子は、偶然トルコレストランでバイトを始め、そこから、めくるめくトルコの文化に魅了されていく…。世界三大料理のひとつトルコ料理に、フェミニンな魅力に溢れたダンス、そして、深く優しいイスラーム…そこには、まったく新しい「世界」があった。ひとりの女性の旅立ちを通して、現代日本に未知の「価値」を問いかける青春ロマン、完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[T.Y.]

東京の街の中でトルコを描く漫画完結。ただ今回は、エルトゥールル号に始まる日本とトルコの交流、また時勢を踏まえたイスラム教関連の話題でイスラム国への言及等があるものの、トルコ文化紹介の要素はどちらかというと少なめ。将来の道が見えず不安に駆られていた若者達が異文化との出会いで新たな視野を得て道を選ぶ物語としても綺麗な締めかな。ただ恋愛要素は不器用さのゆえか立ち消えか…？　ざくろの出身が名古屋なにを示唆するモチーフが嬉しい。

2015/06/27

[labyrinth]

トルコ料理屋漫画完結。ぞくぞくする心理描写とトルコ文化のオリエンタルな描写、踊りが混ざっていい。とてもいい。ザラザラした絵がとてつもなく心地よい。

2015/07/06

[けにー]

漫画ではあるエピソードをキッカケにあんなにイヤなヤツに見えたのが意外と･･･てゆーのが多いのですがこの漫画に出てくる人はいいヤツそうに見えてこんな面があったりチョット癖があるけどこんな事も考えてるんだなぁとか人間関係とか仕事の関係、信仰の問題にしても譲れる面、譲れない面がありそれを本当に多面的に描いていて皆違うからこそ認める面は認め合えば繋がる事が出来ると言う事を作者の暖かい眼差しを持って感じさせてくれる本当の意味で前向きな作品と感じました。

2015/09/29

[ガブラ]

いろんな人の感情がうずまいてる。松尾にイライラ。リイサは嫌味を言うけど本気で頑張ってるのが伝わるのでそこまで気にならない。なんか雪ちゃんの母親にも問題がある気がする。聞伝えでそういうこと言うなよ、娘の友達のことを。

2015/07/01

[蝉、ミーン ミーン 眠ス]

『心から心には道がある』この作品を結ぶにふさわしい言葉。心の中でつぶやく度に奥深くに染み入ってくる感じがする。

2015/06/29