内容説明
美少女とニートによる封神演義、はじまります!! 並行世界の歴史を管理する組織「崑崙」(こんろん)に所属する仙人・太公望(たいこうぼう)。だが太公望は有休を取り続けてまったく仕事をしない“ニート”の仙人だった。 ある並行世界の「殷」(いん)という国の歴史が、妖しい仙女妲己(だっき)によって歪められていると知った「崑崙」は、「殷」を正しい歴史に導くため太公望を派遣する。 激しくやる気のない太公望の仲間は、体育会系気質バリバリの霊獣スープーシャンに、天才ドS美少女仙人・楊セン(ようせん)、さらに最強宝貝(パオペエ)少女・ナタ(なた)とクセ者ばかり! 相性最悪のチームで妲己封神計画は前途多難!? 古代中国の伝奇小説「封神演義」をモチーフに、神と仙人が“戯れる”まったく新しいファンタジーの幕が上がる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蛇の婿
29
登場人物をほぼ女性化したB級封神演義です。作者は藤崎竜の『封神演義』から入ったとの事で、四不像の正体がカバっぽい外見の設定なのはそれへのオマージュなのだとか…どう料理しているのかが少し興味があったのですが、うーむこれは…なんとも実にB級な味のwwまあ、こういう作品に野暮を言うくらいなら読まなければいいだけの話です。見るべき物が無いわけではないと思うので、今後の作者の成長に期待。2015/07/19
Yobata
28
働きたくなく引きこもっていた仙人の太公望は、崑崙から殷に潜む仙人・妲己を封神し、歴史を修正するよう命じられる。四不像,楊戩,哪吒とチームを組むもまるでやる気を見せない太公望だが…。古代中国の伝奇「封神演義」をモチーフとしたファンタジー。封神演義に無気力チートハーレム主人公とラノベならではの設定を落とし込んだ作品…だけど原作の封神演義知らないんだよねw世界史専攻だったので名前や古代中国の歴史にはついていけたけど、やはり原作を読んでた方が楽しめたのかな。楊戩や四不像,哪吒に太上老君など→2016/04/26
りー
21
封神演義の和訳である安能務訳封神演義のパロディーである藤崎竜の漫画版封神演義のパロディー。たぶん作者は漫画版封神演義と、封神演義の設定集か何かしか読んでいないんじゃないだろうか。清々しいほどに漫画版封神演義のパクリばかりでちょっと利権が心配になるくらい。あとがきで本人もオマージュって言ってるけどこれ、まるっとパクリだからね。物語も設定も借り物という、メジャーな出版物としてはなかなかに斬新な小説、なぜ同人レベルから脱却して出版できたのかわからないけど、敵の多そうな仕事を選んだ作者には脱帽。2015/05/23
わたー
21
★★★★☆出版社も同じということもあり、藤崎版の封神演義が真っ先に頭に思い浮かんだが、オマージュしつつも、独自の内容だった。特に、登場人物がほとんど女体化している点、仙人が現代人の知識を有している点が異なっていた。どちらも作中で説明がなされているが、これが許容できないと楽しめないと思う。まさに、ラノベ版封神演義だった。まさか、ナタやヨウセンやスープーシャンまで女体化するとは思わなかった。生憎、封神演義はマンガでしか知らないのだが、今後、どう展開していくのか楽しみだ。申公豹も女体化してでてくるのだろうか。2015/05/23
しまふくろう
19
表紙が可愛くて購入。挿絵も可愛かった。 物語は封神演義で女の子を増やしました、みたいな話。ややSFっぽい設定とかが面白い。 個人的にはつまらなくはないけれどひっかかるポイントもなく、続きを読みたいかと聞かれるとちと困る読後感だった。2020/08/16