内容説明
「お化け長屋のあやかし先生」として、いまや江戸中の評判となっている鏡三十郎の耳に、奇妙な噂が入ってくる。なんでも、江戸の市中で雲つくような大きな猿が次々と若い女を襲い、手込めにしているというのだ。三十郎は猿の正体を確かめようとするが、事態は思わぬ方向に転がっていく。好評「三十郎あやかし破り」シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
90
三十郎あやかし破り「本所猿屋敷」2巻。軽妙な会話でテンポが良く、最後は、下町がらみと、幕閣がらみのふたつの事件が絡んでいて解決する。五平さん少し可哀想な所ありかな、1巻は鼠・2巻は猿、次巻は何かな?楽しみです。2014/10/18
スプリント
7
一巻に続き動物モノです。このシリーズは動物にまつわる怪奇談をベースに行くのでしょうか。本巻もいろいろな思惑が入り乱れて進行していくので細切れに読んでいると話の筋がわからなくなるので一気読み推奨です。高野長英や鳥居耀蔵など実在の人物が登場しストーリーに深みを与えてくれます。次巻も楽しみです。2015/02/11
Suzu
0
三十郎あやかしシリーズ第2弾。鼠の次は猿。六尺を超える猿が女を襲う。怖すぎる。でももっと怖いのは人を強くし獣にするという薬。鳴滝塾出身の蘭学者が、もう少しその知識をいい方向に使えなかったのか。最後、五平はちょっと可哀想だった。それにしても消えた偽坊主の天信はどうなったのか?そして次巻を読む。2021/10/28