内容説明
NHK海外ドラマの原作小説
全3巻刊行開始!
1911年にマドリードで生まれたシーラは、天才的な裁縫の腕をもつお針子だ。スペイン内戦前夜、恋人とモロッコに移り住むが、恋人の裏切りで何もかも失う。失意の底にあったシーラを救ったのは、1本の針と糸だった――。激動の時代、数奇な運命を生きたヒロインを圧倒的な筆力で描く。全世界で400万部以上を売り上げた歴史大河ロマン、待望の邦訳版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるる
39
NHKで放送しているスペインのドラマの原作本。1~4話を見逃したので、原作本で補てん。なぜモロッコに来て、オートクチュールの店を開いたのか、ドラマのやっと分かった。一度は絶望の淵に叩き落されながらも、逞しく復活し自分の道を切り開いていくシーラ。ドキドキハラハラなサスペンス的展開もあって、ページをめくる指が止まりません。2015/09/03
あいくん
12
☆☆☆スペインの作品です。第二次世界大戦の頃の物語です。シーラというひとりの女性が祖国スペインを守るために変貌するという内容です。スペインに人民戦線政府が誕生して、フランコ将軍との内戦が起こり、人民戦線政府をソ連が支持、フランコ将軍をヒトラーのドイツとムッソリーニのイタリアが支持して、たたかったという歴史的知識は私も持っています。イギリス、フランスが中立を守ったので、フランコ将軍の勝利に終わりましたが、ドイツ、イタリアの支援を受けたフランコ将軍が第二次世界大戦に参戦しなかったのは不思議に思っていました。 2017/07/25
ヒグフミ
8
ダウントンアビーの後に始まるドラマの原作。帯にリョサがすばらしい!と書いているのにつられた。ドラマチック。続きが気になる!2015/06/05
陽だまり
5
面白い!序盤は同性も呆れるほどの世間知らずで無学な女の子が人生のどん底に落ちる様が描かれています。だからこそ、そこから這い上がる過程がとにかくワクワクする。学生時代に行ったモロッコを思い出しながら読みました。NHK のドラマみればよかったなあ。1920年代のファッションに疎いので、同ドラマのオフィシャル本を買ってしまいそう。次巻も楽しみ。それにしても題名の邦訳…売れる為には仕方ないのかな2016/02/29
Kumisuke92
5
世界中で大ベストセラーになっているというこの小説。 スペイン内戦から第二次大戦期のマドリードやスペイン領モロッコを舞台に、たくましく成長するシーラを描き出す、ホント魅力的な大河小説。 異国情緒とロマンと青春の上巻は、内戦時代の混乱もリアリティーたっぷりに描かれている。2015/08/13