内容説明
この巻では特に方法論自体を主題とする論文や著者の方法論を知る上で有用な論文、調査日記などを取り上げる。昭和8年から29年に及ぶ民俗学批判の諸論文や社会学関係のこれらの論文によって、著者の学問の世界への理解は一層深まる。
目次
第一部 民俗学への評価と批判
一 民俗学の本願
二 生活資料の採集について
三 民俗資料の意味──調査資料論
四 民俗学における村落研究の理論
第二部 社会学方法論
一 社会関係の基礎構造と類型の意味
二 社会秩序
三 全体社会研究の必要
第三部 都市社会学の課題
一 都市社会学の課題──村落社会学と関連して
第四部 名子の賦役、その他
一 名子の賦役──小作料の原義
二 捨子の話
三 棄児を通じて見たる関東地方の生活の今昔
四 村の見方
第五部 調査日誌
一 越後下関紀行
追記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
21
従来の民俗学は文明人の民俗学でしかなかった。文明人は未開人に多くの知識を得たと考えながら、実はその表面のみ経廻って来て、かえって自身を認知したにすぎなかった(22頁)。双方の相互理解なくして平和もないと思う。都市の文化は百パーセントの能率を発揮したところで、田舎の生活が全部都市に依拠するものでないかぎり田舎人独特の生活は厳存。両者均衡がとれなければ生活は不安定を免れない(28頁)。経済社会学、知識社会学、芸術社会学、農村社会学など、多彩な社会学が例示(155頁)。 2015/01/02
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