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内容説明
俺は旅に出た。
重要な事は外の世界のどこかにあるんじゃねえかと考えて――
大火にあった「大留」を継ぎ、身寄りのない子供達を預かり、そして大切な人と出会い…茂次がたどり着いたのは…!?
山本周五郎の名作時代小説を、望月ミネタロウが珠玉のホームドラマとして現代に蘇らせた傑作、堂々完結!
第17回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
97
人間の美徳は様々だ。ひたむきなこと、何事にも一所懸命であること、人情を忘れないこと、意地を持ち困難に立ち向かうこと。りつは純粋で自分に厳しい。母性を慕う行動を誤解した自分が許せないりつ。追う茂次。そこから、これ以上ない大団円へと繋がる。人の幸せは実は何気ない日常にあることを、この作品は教えてくれる。そして、ゆうこの「あたし行くわ」という言葉は、茂次への想いにけじめをつけること。その高潔な姿は梅の花のように美しい。茂次とりつの晴れ姿。茂次の両親の位牌に掛けるりつの言葉に幸福な未来が見える。素晴らしい名作。2020/01/18
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
71
★★★★☆星をご祝儀でちょっと足してみました。3巻辺りから原作の台詞がちょいちょい入るようになって、最終巻ではそのような箇所が多々見られました。3巻のレビューで書いた事と矛盾してしまいますが、その台詞回しは、やはり現代にはそぐわない物でした。そのズレは原作未読の読者には、作品世界をより強固に感じさせる印象を与える事でしょう。しかし私には、やはり原作世界の強いイメージに引き戻され、そのたびに熱がゆるむように感じました。原作を未読のまま読了をお勧めいたします。2016/02/14
チェアー
35
素晴らしい。山本周五郎の原作を望月ワールドで描く、意地と人情とほのかなエロス。テーマが古いように見えても、人間に関することは決して古くならないとわかりました。最後は泣きました。文句なしの傑作。激しくおすすめします。2016/09/22
ぐうぐう
26
何度も書いてきたことだけれど、『ちいさこべえ』での茂次もりつも、ここぞという場面で表情を見せない。望月ミネタロウは、そこであえて、足や後姿を描く。「相変わらず眉間にしわを寄せてはいたけど」と茂次に言わせながら、肝心のりつのその表情を描かないのだ。読者に想像させるために。そうすることで、読者はいつしか二人に寄り添うように『ちいさこべえ』を読む。見えない二人の表情を知ろうとする。だからこそ、白無垢からふいに覗くりつの笑顔に胸打たれるのだ。完結。2015/04/03
ユーカ
25
素晴らしかった。言葉が出ない。2015/04/07
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