内容説明
駆け出し探索者ソアラは行き詰まっていた。師匠から受け継いだ付与道具は使いこなせず、ダンジョン攻略も三階止まり。そんなある日。妙に気さくな全身甲冑【フルアーマー】さんと出会い、彼女の勤めるアンティークショップを訪れた。そこにいたのは、ぼんやりと珈琲を楽しむ店長・フジワラ。しかし彼に『鑑定』できないものはないという。ソアラは意を決し、ある付与道具の鑑定を申し込むが――。『鑑定』で明かされる、付与道具にまつわるダンジョン探索者たちの冒険譚! 文庫書き下ろし『ぼろぼろになった遊戯盤』収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
とある街のアンティークショップを舞台に、付与道具のアイテム鑑定とそれにまつわるダンジョン探索者たちの物語を描く冒険譚。ストーリーとしては飄々とした店長フジワラと全身甲冑姿のアネモネさんで運営するお店に、アイテムを持った冒険者が訪れる短編構成。各話のんびりとしたお話が淡々と綴られているので、読んだ印象としてはもう少しメリハリあっても良かったかも。でもアネモネさんと店長の出会いはいい感じの雰囲気で結構好みでした。短編が最終的にひとつの物語に繋がっていきそうな構成なので、次巻でそれがどのような形になるかですね。2015/05/01
ホシナーたかはし
20
好きな絵師さんなので購入、正解。迷宮都市のアンティークショップを訪れる?お客さんが持ち込むアイテムの物語。私の好きな「ぼくっ娘、三つ編み魔法使い、初老のアウトロー、呑んだくれパーティ」が出てきます。しかも、露出の少ない装備(当たり前ですが重要)で!これはいい!でも全部持って行ったのがアネモネ嬢!!!全身甲冑脱がなくてもすごいけど脱いだらもっとすごい!そしてよそゆきのドレス!笑顔!!撃ち抜かれました。何故全身甲冑を着ているか等謎がまだ残っているので次に期待です。2015/05/07
アウル
20
普通と言ったところかな。迷宮都市にある、とあるアンティークショップを舞台に冒険者と持ち込んだアイテムに纏わる話を書いている。各話が最後にはまとめられていくんだろうなという感じがした。展開としてはいまいち盛り上がりに欠ける印象を受けたかな。次巻買うかは微妙。2015/05/02
瀧ながれ
18
最近人気の、異世界ごはん屋さん系の構成で、舞台をドロップ品鑑定店に変えた感じ。読みやすいし毒もないので、これはこれでおもしろかったです。欲をいえば、どうしてもどっかで見たという印象なので、アイテムにもう一工夫欲しかったなあ。キャラクターも、いろいろ揃ってるんだけどみんないい子で、よかったのか残念なのか…(苦笑)。おもしろかったです。それは間違いないのですが。2015/05/11
しぇん
17
KindleUnlimitedで再読。地味でしたが結構好きだった ファン個人的にタジー。主人公達を中心においた群像劇。鑑定商品など凝っていて良かったですし、ヒロインも可愛いくて良かったです。個人的にこの時代のファミ通文庫は好きな作品多かったなと。打切り多かったですけど…。あとヒロイン戦闘力チートすぎと思ったけど…2024/03/25