内容説明
「過去と現在、呪術と日常が紙一重の世界、そんな沖縄の異界へようこそ」「琉球怪談」著者、小原猛の沖縄怪談話。凍てつくほど恐ろしく、それでいて美しい闇と癒しの怪談が今、始まる……。【収録予定内容】イチジャマ/イチジャマア/ジョンソンさんの部屋/佐伯さんの部屋/VFダンスホール跡にまつわる話/砂場のオジイ/キンジョー/グスク跡/それはタイヤじゃない/ただの泥じゃない/タバコ銭/どつぼにはまる/ハタパギマンジャイの話/ヒラウコー/フツダーミ/メーヌカー祟り、等々。沖縄の潜む静寂な怪談が多数掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
85
すっごく久しぶりのホラー本。 ユタのお話がたくさんあり面白かった。沖縄の方言、読んだだけじゃ意味が全く分からないんだけど、方言だけで沖縄の雰囲気が伝わってきて心地良い。黒魔術は恐ろしいし絶対に関わりたくない!2019/05/27
HANA
63
実話怪談集。子供の前には幽霊が現れ、人には生霊が取り憑き、米軍兵士は黒魔術を行う。これが他の場所を舞台としているなら、昭和の怪談みたいな時代遅れ感は免れないだろうけど、著者の筆によるものか沖縄というトポスの持つ魅力によるものか、一向に不自然とは思えなくなる。あと本書を読んで思うのは、著者の他の本よりも米軍関連が占める話が多いかな。ダンスホールの話とか庭に現れる幽霊の話もそうだけど、大上段から扱った黒魔術関連の話は非常に読み応えがある。他国の儀式とユタが絡むのも面白いし。独特の空気感を持つ話、楽しめました。2022/09/23
瑪瑙(サードニックス)
46
私にとってはかなり怖かったです。ぞっとする怖さではなく、畏怖の念という怖さ。沖縄のユタの能力の不思議とか、土地に残る風習というか、あまり馴染みのない世界で、そう感じました。2021/08/27
らむり
42
沖縄の伝承や沖縄戦の死者など、沖縄にちなんだお話。怖い。けれど、誤字とか矛盾点が多過ぎ。2014/08/24
りらこ
39
1番不思議だなと思ったのは、ユタの方々がアメリカ兵の霊に対しては英語がわからない、通じないから力を使おうとしないことで、ということは沖縄弁も含めて日常的に自分が使っている言語で相手とコンタクトを取っているということ。興信所の人に呪返しの作業をお願いしてしまうなんてなんという自分勝手な。それでマブイ、魂が抜けて心に穴が開いた状態で過ごさねばならないとは。理不尽。沖縄の話は、心に響く話が多いので、次も読もうかな。2021/09/26
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