内容説明
季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!
目次
プロローグ
第一章 四月の吹雪
第二章 六人の招待客
第三章 未来の仮面
第四章 奇面の集い
第五章 二重身の刻
第六章 眠りの罠
第七章 惨劇
第八章 閉ざされた仮面
第九章 同一性の問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
537
物凄くスローペースで進行し、200ページ辺りでようやく事件発生。しかし暗黒館で感じた単調さはなく、退屈せずに読み進める。仮面というオプションが活きているのか、雰囲気満点。デビュー時には散々言われたであろう「人間が描けていない」という点、見方を変えると、この低体温で簡素な描写はもはや職人芸。世界観の構築に欠かせないものになっている。これで着地が綺麗に決まれば文句無し。下巻の140ページまで読み進んで、ここからはいよいよ解決編の模様。残り200ページ近い分量で、どんな結末を見せてくれるのか。2016/09/06
mae.dat
282
13冊目。第9弾。いつも通りなら、館の平面図に続いて登場人物が紹介されるのに、本作にはついていないの。だから、せっせとメモしましたよ。季節外れの雪に囲まれた館。奇妙なマスクを着けられる招待客。館シリーズらしい奇妙な設定を丁寧に説明の後。遂に殺人事件が起こりましたよ。真相は確定するには早いけど、どうせこう言う事なんだろうなぁと、当たりを付けながら読んでいました。そしたらそんな事は織り込み済みよと言わんばかりに、最後に言われました。ぐぬぬ。又しても著者の掌の上で弄ばれて居たのね=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)。2023/03/20
パトラッシュ
217
吹雪で密室と化して警察が呼べない山荘での殺人事件とは鼻につく設定なのに加え、全容疑者が取り外せない仮面を着ている稚気は「文句があるなら読むな」と開き直っている。しかも被害者の頭部と両手が切断される残酷な殺害方法で、鹿谷門実のそっくりさんが登場するなど二重三重の不可解な謎を提示するのは「ここまでやるか」と言いたくなるレベルだ。それでも久しぶりに探偵役が最初から中村青司の建てた館で動くなど、リーダビリティの高さで読まされてしまう。新本格派の先頭を行くプロ作家としての意識が、最適の解を求めた結果なのか。(続く)2026/01/01
イアン
190
2025年の幕開けは綾辻行人の館シリーズ第9弾。都内の僻地に建つ奇面館で開催される催しに、推理作家の鹿谷は知人の作家・日向と入れ替わる形で参加する。参加者全員が仮面で素顔を隠す異様な空間で、やがて館の主・影山の首無し死体が発見され…。なぜ被害者は首と十指を切断されたのか。招待客全員の仮面に鍵を掛け外せなくした犯人の目的とは。本格推理に「仮面」と来れば、これはもうあのトリックしか思い浮かばないのだが、あからさま過ぎて逆に疑心暗鬼になる。遂に追いついてしまった館シリーズ最新刊。噛みしめるように下巻へ進みます。2025/01/02
勇波
183
ようやく現状で最新刊の『奇面館』へ到着しました。9館目なのですね。読んでしまうが勿体無い気も。。まず冒頭にいつもある登場人物紹介がないなぁと思ってたら、なるほどそーゆう事なのねと納得。個人的にはもっとド派手な展開を期待してました。とは言えこのシリーズ独特のミステリ要素は上巻でキッチリ散りばめられてます。下巻でどうまとめてくるのか予測不可能。暗黒館みたいな割り切れない結末もいいなぁ★2016/10/13
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