奇面館の殺人(上)

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奇面館の殺人(上)

  • 著者名:綾辻行人【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2015/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062930833

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内容説明

季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!

目次

プロローグ
第一章  四月の吹雪
第二章  六人の招待客
第三章  未来の仮面
第四章  奇面の集い
第五章  二重身の刻
第六章  眠りの罠
第七章  惨劇
第八章  閉ざされた仮面
第九章  同一性の問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

489
物凄くスローペースで進行し、200ページ辺りでようやく事件発生。しかし暗黒館で感じた単調さはなく、退屈せずに読み進める。仮面というオプションが活きているのか、雰囲気満点。デビュー時には散々言われたであろう「人間が描けていない」という点、見方を変えると、この低体温で簡素な描写はもはや職人芸。世界観の構築に欠かせないものになっている。これで着地が綺麗に決まれば文句無し。下巻の140ページまで読み進んで、ここからはいよいよ解決編の模様。残り200ページ近い分量で、どんな結末を見せてくれるのか。2016/09/06

mae.dat

273
13冊目。第9弾。いつも通りなら、館の平面図に続いて登場人物が紹介されるのに、本作にはついていないの。だから、せっせとメモしましたよ。季節外れの雪に囲まれた館。奇妙なマスクを着けられる招待客。館シリーズらしい奇妙な設定を丁寧に説明の後。遂に殺人事件が起こりましたよ。真相は確定するには早いけど、どうせこう言う事なんだろうなぁと、当たりを付けながら読んでいました。そしたらそんな事は織り込み済みよと言わんばかりに、最後に言われました。ぐぬぬ。又しても著者の掌の上で弄ばれて居たのね=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)。2023/03/20

勇波

183
ようやく現状で最新刊の『奇面館』へ到着しました。9館目なのですね。読んでしまうが勿体無い気も。。まず冒頭にいつもある登場人物紹介がないなぁと思ってたら、なるほどそーゆう事なのねと納得。個人的にはもっとド派手な展開を期待してました。とは言えこのシリーズ独特のミステリ要素は上巻でキッチリ散りばめられてます。下巻でどうまとめてくるのか予測不可能。暗黒館みたいな割り切れない結末もいいなぁ★2016/10/13

yu

134
Kindleにて読了。 物語の最初から、鹿谷さんが登場。とある作家仲間に頼まれて、奇面館なるこれまた中村青司が携わった館へ、代理で赴くこととなった鹿谷。そこで待ち受けていた惨劇とは。 では、下巻へ。2016/03/08

がたやぴん

126
正直、ここ何冊かは惰性で読んでいたシリーズなのですが、本作を含む2作品で完結するという役割を持った作品ではないかと感じる。プロローグから鹿谷門実、江南孝明が登場し、本編では序盤から鹿谷がストーリーの中心にいる。今回も舞台になった雪山の山荘は、中村青司による設計であり、シリーズの醍醐味を味わえるという期待感が高まる。中盤、事件が起こり、鹿谷が探偵役として活躍し始める。「今日の一本」が連発しているのが気にかかる。このまま解決に向かうとは思えない。ハードルを上げ過ぎてないかと心配になるほど嬉しい描写が多い。2016/10/02

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