内容説明
長い宰相時代にピリオドを打ち、実権を掌握しようと苦心する少年王ルイ十四世と若き側近たち。出生の秘密を抱え、両親を探す少女マリエール。命をかけて恋を実らせようとする毒薬使いマノン。入り乱れる野望と愛を秘めて回る運命の歯車。ヨーロッパ中の注目を集める美貌の青年の正体とは――。イギリスからフランス、スイスをかけめぐる謎と鉄仮面伝説の真実に挑む歴史ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
84
ルイ14世双子説。史実を上手く取り入れて、独自の解釈と物語の展開がホント面白かったし、鉄仮面をかぶるのはどっちなんだろう!と気になりながら読んだ。運命に果敢に立ち向かう姿や切ない恋物語と読み処がいっぱい。史実にもう少し詳しければもっと楽しめたかな。。2013/11/14
HoneyBear
6
凄い構想力。恋愛と歴史絵巻とを絡めた面白いストーリー。相変わらず女性作家の感性が鋭く、美男美女の恋心の描写がうまい(くどい)。どのようにしてこのような着想を得、構想を練るのだろう。
Kanaria
5
ジェームズとマリエールの恋が結ばれることをずっと願っていたけれど、読んでいく中でルイの恋も応援したくなってきました。セルリアンブルーの瞳、ときめきます。そして最後はちょっと複雑な気持ちでした。やっぱりマノンは、好きになれなかったけど、かわいそうだったかな。しかしマノンといいマリエールといい、女性は強いですね(笑)楽しく読みました。2012/09/13
なかがわみやこ
3
上巻の偶然連鎖もこっちよりマシでした。マノンは悪役にするには書込み(書き方?)が足りないし、ジェームズのどこがいいのかわからない。なんかバランス悪い話。2010/09/14
おおくま ねこ
3
ボリュームよりはあっさり読めました。もう一つの仮面の男って感じでしょうか。2009/01/31