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内容説明
まんがの仕事に邁進する明子。余命四か月を宣告された日高先生が明子に伝えたかったのは… まんが家・東村アキコのドラマチック・メモリーズ万感胸に迫る最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nishiuchi130
165
ずっと、先生死んでないラストはありえるなと思っていた。まだ宮崎で元気なのです、と李さん一家風ラストを想像したりした。普通はないが、東村アキコならあるかも、許される、ありえるなーと思っていたんだが、単純に俺が望んでいただけだった・・・誰かの無償の愛を受けたことがあって、それを返せなくて、あとでその偉大さに気づいて後悔したことは、多かれ少なかれみんなあって、・・・だから先生死なないでと思ってしまうんだろう。3巻の感想でラブレターと懺悔録なのだろうと書いたけど、これは先生への謝辞と読者へのエールなのだと今思う。2017/09/30
G
136
自分を客観的に見ることは不可能だ。だからドキュメンタリーは嘘をつく。他者に対して自分が自分を演じていくのは当たり前のことだ。だがこの作品にはそのケレンミが感じられても、嫌味な所が全くない。笑わしてくれるし、泣かせてくれる。そのストーリーテーリングにグイグイ引き込まれていく。この漫画は日高先生と明子のラブストーリーに読めた。案外、師弟関係とは恋人同士の恋愛感情のようなものではないか。時間は戻せないが、その後悔はいつまでも残り、新たな生き方を生んでいく。力強い作品だ。とにかく進もう。「描け」。2016/03/06
吉田あや
87
ただ描き、ただ作る。死ぬまで。自らの過ちは後になってからしか気づけない。どんなに悔いても、反省しても、無駄遣いした時間は戻らない。でも後悔の分だけそこから努力すればその想いは強く深く力になる。「描け、描け、描け」辛かった「描く」ことに救われる。この物語を描くことはどれほど辛かっただろう。でもそのおかげで、人、自分、想い、時間、すべてと本気でぶつかり努力し続けることを読者である私も日高先生に教えてもらえた。日高先生、東村先生、本当にありがとう。2015/05/20
かずー
82
大阪で日高先生が亡くなったことを知る。漫画を描くのに忙しく先生の死に目に会うことができず後悔をする。最後はこうなるだろうと予測はできていたが、やはり辛い辛すぎる。先生がいつも言ってた「描け」の言葉が生徒達の心にいつまでも残っている。芯のある先生で尊敬できる。こんな熱い先生に教わることができた生徒が羨ましい。いいお話をありがとう。2020/09/27
あん
78
日高先生の最後の言葉『描け』に、だーだーの号泣でした。自分の人生にこんなにも深く関わってくれた恩師との出会いがある、東村先生は幸せ者だし羨ましいです。いい作品に出会えました。2015/07/20