内容説明
確率が全てを支配する数学と心理学と論理学の格闘技。それが、ポーカーだ。 勝負直前で逃げ出した過去を持つ浦原は、謎の転入生・江頭と出会う。彼女にはどうしても伝説のポーカー倶楽部を倒したい理由があった…。集まったのは、ポーカー未経験者の柳、不良の赤村、そして人食い鬼!? 0.1%でも高い勝率を求め、少年少女達の熱い戦いが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ymartak
11
競技ポーカーが公に認められている中学校を舞台に、一芸を持った癖のあるキャラクター達がチームを組み下克上を目指す物語。専門用語が連続している部分はやや読み辛く感じるが、戦いの準備を整えるメンバー集結編として十分に楽しめる。本格的な試合が始まるであろう次巻に期待大。2015/10/19
光心
8
ポーカーを題材にする小説とは珍しいのだが、それ以上にここまで理詰めな作品も珍しい。確率とそれによる行動を数値化し、さらにそれを用いて戦う。その戦いはある種の極地に至っているとも言える。将棋の名人同士の対局に近い何かがあるのだが、あくまでも1巻は準備のための巻だろう。読んでる途中でもそう思ったが、それでもとても濃い準備巻だっただろう。続きは読まないと思うけど、わりと面白かった。俺の苦手分野でもある脳内での数値の整理をもっとできるようになればもっと面白い作品だろう。2017/03/27
よう
6
ポーカーを知らなくても作中での説明があるし、わかりやすくルールをまとめたページもある。また、いわゆる表情などからわかることは少なく、参加する割合やベット(チップを賭けること)の額などで読みを行うという事が上手く説明されている。だから、ポーカーを知らなくても読むのに大きな問題はない。だが、主人公は嫌われ者で冷めていてすかしているのに友人や女の子が周りにちゃんといるっていうのは…まあ、こういう小説のお約束だと割り切れないとイラつくかもしれないな…。ん?ああ、それは俺の個人的僻みか?w2015/03/30
朧月
4
ポーカーを主題にした小説。こういうテーブルゲームを主題にした小説って心理描写のうまさとかルールの理解度でかなり面白さが変わると思います。本作はポーカー用語がたくさんとびかうため、知らない人にはやや読みにくいかもしれません。用語集はありますが、知識としての理解と感覚としての理解は違いますからねぇ。 もっともポーカー戦は少し少なめ。前半の妙子との戦いぐらいでしょうか。後半は、おいポーカーしろよ、と言いたくなるぐらい普通の小説でした。そして面白かったです。 メンバーがそろって次回からはポーカー戦増えるかな?2015/06/27
でーたべーす
4
まだ前哨戦ながらなかなか面白い。ポーカーってこんなに複雑なゲームなのか。2015/06/10