内容説明
中国路(ちゅうごくじ)攻略に手をやく秀吉軍団のもとに本能寺の変報が届く。蜂須賀小六父子(おやこ)は意気消沈する秀吉を叱咤(しった)、乾坤一擲(けんこんいってき)の“大返し”を敢行──天下人への道を歩ませる。阿波(あわ)二十五万石の礎(いしずえ)を築いた男たちのロマン。〈全三巻〉
感想・レビュー
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水戸
1
二代目小六を通して、初代小六が描かれているので、初代小六の動向がはきと細かくかかれているわけではないのに、だからこそ、その凄まじさを感じられました。末期の仕草に、夫婦の妙を感じてニッコリ。二代目の話を、このまま描いてもらいたくもあり、この結末だからこそ、初代小六を取り巻くものたちが煌めいていられるのかもとも思いつつ、読了。2015/09/13
よっ!
0
蜂須賀正勝と家政の2代にわたって書いている。土豪から秀吉とともに身を起こし、さらに子に引き継いでとなっているが、2代書いたために焦点がぼやけている感がある。前半の正勝と秀吉のやり取りが面白いだけに、尻すぼみ感がもったいない。★★☆☆☆2012/12/05