東洋文庫 顔氏家訓 １

著者名：著者：顔之推/訳者：宇都宮清吉

平凡社（2015/03発売）

• ISBN：9784582805116

内容説明

六朝時代の末，権謀に明け暮れる日々を生きのびた教養人が，子どもたちに綿々と書きのこした躾の書。「顔氏の子らしい生き方」と「乱世の処世術」には，今の時代にも通じる父性愛がみなぎる。第１巻は，第１章から第10章まで。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アカツキ]

我が家はこうあってほしい、こういう風に身を処して欲しいという思いがこもった書。当時著者60歳過ぎ。最近の親は子供たちの躾がなっていないという定番のお小言から始まり、兄弟仲や家庭円満について、子供の名前は孫代のことも考えてつけなさい等と現代にも通じる話もある。この本を子供たちが認めてくれたらいいなぁとか、ワシの文学研究という項をもうけていたりとか、なかなか愛嬌のある爺様だったのかも。

2023/02/14