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内容説明
13歳のときに漂流,アメリカ船に救われて渡米し,幕末の日本に帰国して実業界に活躍した播磨の水夫彦蔵の生きた維新史。第2巻は,1863年から90年の国会開設,翌年の大津事件で筆をおく。巻末に年譜を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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自伝2は、1863年8月4日横浜の様子から、1891年10月28日に起こった地震の記事で唐突に終わる。自身の体験談は少なくなり当時の日本の様子など、社会情勢の記述が多くなる。彦蔵は1864年6月日本発の新聞「海外新聞」を発行している。その点でジャーナリストのさきがけともいえる人物。自伝を読み終えて思ったのは、これだけの活躍をした日本人が、現在ほとんど知らされていないという事実。ペリーが日本に来る前の1852年5月22日にはサスケハナ号に乗って香港からマカオまで向かっている。もっと評価されるべき人物である。2013/05/05