内容説明
宮籠彩人は、迷路のような庭をもつ鎌倉の旧家に執事と二人で暮らす。訪れる人に似合う花を選び、宴に添える花々の見立てを生業とし、花からのメッセージを読み解く華術師の貌(かお)も持つ。ある日、宮籠家の近所で交通事故が発生。被害者は、前日に彩人の家を訪れた女性の夫だった。彩人が彼女にマドンナ・リリーを選んだのは、何故? そのメッセージは、彼女の運命を何処へ導くのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
71
シリーズ一作目。もっとお花がメインのお話かと思っていたのでその点はガッカリ。まあそうゆー展開しかないよな〜と思い読んだけど、何だかなあ〜2020/03/18
アン
38
シリーズ① 花の精と意思疎通でき、神事を司る華術師の末裔の彩人が花からのメッセージを読み解決に導くミステリー。ファンタジーな雰囲気寄りかと思ったら事件は陰湿で俗物的、謎解きも意外とアッサリで少し物足りなく 感じた。1作目だからまだモヤっとした感じが残りましたが、続編を読めばもっと面白くなっていくのかな。主人公の彩人よりも立花くんが気になる。 2016/11/17
すみの
31
「花の迷宮」に住む宮籠彩人と執事・八千代。謎解きのために必ず「花」が出てくるが第1作はマドンナ・リリー。花にまるわるミステリーもアリかな。イケメン華術師・彩人とどうからんでいくのか楽しみな美人な刑事・朽木英子。好くも悪くも情報屋であり、作品中でフッと笑える雑誌編集者・立花真。元カレも死に、夫にも死なれた成美の話。人物紹介を含めてあっさりと読めた。2015/07/22
ソラ
28
何ていうかあっさり終わったなぁという感じ。華術師とかサユリとかそういう設定が全然生かされてない気がする…2015/05/05
のいじぃ
26
読了。花を通して視えないメッセージと謎を紐解く物語。とりあえず、華術師という不思議な家系と規格外のワンコ、刑事のエピソードに添え物程度の事件は焦点が絞りきれず、この本自体が迷宮のようでした。そういう意味ではあとがきにもあるように「なるほど?」。「花」に重点が置かれているせいか、水増しや言い訳のような文章と場面がちらほら見受けられたように思います。これから、なのですが少し漠然としすぎたのでは。事件も透けて見えているのに強引にミスリードの方向へ持っていくので軽くストレスでした。次巻も購入しているので読む予定。2015/08/15