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内容説明
“お正月は敵も襲ってこない”――そんな楽観をよそに、昭和20年1月3日、来襲したB-29。さらに1月13日にはまた巨大地震が。空襲、そして地震。住み慣れた街は驚くような速さで姿を変える。そんな中、疎開中の三女・ときの様子を見に、あいは父とともに岐阜へと向かった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
67
昭和20年、既に絶対国防圏マリアナ諸島は陥落し本土空襲が本格化する。当初は軍需工場や軍事施設への空襲であったが、非戦闘員である一般住民の居住区へもアメリカは空襲を開始する。精巧な照準点を持ちながら、一般住民の居住区を空襲するのは、アメリカの明確な国際法違反であり、虐殺である。名古屋は2度の地震にあいながら大規模空襲を受ける。学童疎開も物資が無く苦しい状況であった。木村家の父は妻と四姉妹を守りきれるか。その心中を察するに重いものがある。何とか木村家が無事に終戦を迎えて欲しい。2015/03/17
馨
40
ときちゃんを疎開先から連れ帰って家族がまたみんな揃ったけど、あいちゃんの住む街にも空襲が襲ってきます。毎晩空襲警報に脅えて電気もつけられず気が休まる間もない生活でさぞストレスも溜まったのだろうなと思います。住み慣れた家を壊される建物疎開もつらいですね。生まれたときからずっと国が他国と戦争をしていた世代の方々は、私たちが戦争が生活の一部であることを経験したことがないのと同じように、戦争のない暮らしを知らなかったのだなあ、と改めて思いました。2015/12/06
かおりんご
35
漫画。あいちゃんの淡い恋が救い。どんどん戦争は激しさを増す。そんな中、三女ときちゃんを疎開先から連れて帰る。疎開先の大変さに、思わずうるっとした。犠牲になるのは、どの時代も子どもたちなんだよなぁ。2015/11/16
wanichan
25
児童疎開、建物疎開という表面的な言葉は知っていた。それぞれの実状など深く考えもしなかった。延焼を防ぐ為に、立ち退きを要請される。家族との思いでの家を壊される。それでも生きていかねばならない。胸が苦しくなります。2015/06/02
むーむーさん
21
昭和20年1月3日に空襲があった後、1月13日に巨大地震(三河地震)があったというような相関関係はネット検索で出る名古屋空襲史ではあまり見当たらなくて初めて知った。 あと作中の描写で気になって調べたら、戦時中は一晩中ラジオは点けっぱなしだったのか。知らなかった。2015/08/19