角川文庫<br> 神秘家列伝 其ノ壱

個数:1
紙書籍版価格
¥691
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
神秘家列伝 其ノ壱

  • 著者名:水木 しげる【著者】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041929087

ファイル: /

内容説明

天使と話せたスウェーデンボルグ、空を飛んだミラレパ、ゾンビ伝説のマカンダル、夢見男の明恵……。水木氏の先達とも言える神秘家たちの数奇な人生を飄々と綴る。妖怪になるプロセスがよくわかる傑作漫画評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

74
水木しげるさん追悼コーナーにて借りました。今までに妖怪や戦争体験での漫画や、エッセイは読んだ事ありました。神秘家って何だろう?この第1巻は4人の人生が描かれています。国も様々。霊的な、神秘的な体験をした事で有名な聖人と言われる人の事なのかな?そう思いながら読みました。ふむふむ、手の込んだ背景の絵と言い、それに添えられた文章も難易度が高いです。決して楽しい話では有りません、その人が受けた残酷な仕打ち、修行がとても厳しく息苦しさも感じます。もちろん並みの人では無いからこそ、後生に伝えられるのですよね。2015/12/03

またの名

7
幼時から己の美顔を恨みブサメンになろうとしたり性欲を憎み死にたがる明恵の回で「よく世の中で聖者というとスケベではないという奇妙な伝説があるが 聖者ほどスケベなんだと私は思う」とねずみ男が主張。神秘主義者の話を信じるのに困難を覚えてた水木氏は部分的になら真実を含むだろうと考え始め、(シャーマンに近づき目に見えない世界を形にして皆にわかり易く見せたいという野望を持っている)と言う。その不可視世界は非現実的空想にとどまらず、植民地奴隷が白人への抵抗の中で創ったヴードゥー教の社会的経緯から仮死化術ゾンビが誕生。2022/04/05

みのにゃー

5
処分前の再読。スウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵の4人を紹介。水木さんはスウェーデンボルグに「臓器移植(脳死)はいけない」と言わせているが、どういうことかな。「人が完全に死ぬのは心臓の鼓動が止まった時なのだから」と言っていたからなのか、水木さんが思っていたことなのか。マカンダルの話で、当時の奴隷の過酷な境遇を知る。2020/08/31

Mercy

2
「怪」の零号から参号までの連載、本巻は2000年に文庫化。ときにねずみ男、ときに著者自身が語り手となって神秘体験を経験した有名人たちの人生を追っていく。 とりあげられるのはスウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵の4名で、いずれもすこぶるおもしろい。 個々人の伝記をベースにマンガが描かれたことで、当人がいた社会状況や風景もあわせて読み解くことができ、大変理解に資する作品となっている。 ときおりさしはさまれる怪異の描写がみごと。 解説は荒俣宏。2019/02/14

pelikano

2
とてもおもしろかった。マカンダルという人物を初めて知った。 2011/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/454129
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数4件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす