内容説明
白と黒の魔使いの血をひく少年は、はかりしれない力を秘めていた……この世界には、白と黒の魔使いたちがふつうの人々に混じって暮らしている。少年ネイサンの父親は、強大な力を持った邪悪な黒の魔使い。黒の魔使いを敵とみなす白の魔使いである母方の家族のもとで育てられている。だが、17歳の誕生日に魔力を得る儀式をおこなわなければ、彼は死ぬ運命だった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
26
上下巻を横に並べてみると、こちらを見つめている左手甲に刺青がある男性の瞳は暗く、反対側にいる少女は下を向いて哀しげだ。いかにも運命の恋人感が漂っている。善なる白の魔使いと悪なる黒い魔使いが、人間に交じってイギリスで暮らしていた。そう書くとすわ『ハリーポッター』の再来か?と思われそうだが、最初から強大な魔力を持っていることが皆に知られていたハリ―に比べて、本作の主人公ネイサンはかなり不利だ。何者かになることは分かっているけれど、今現在は何者でもなく何の力も持っていない無力な存在。 2015/03/22
frosty
14
この頃、暴力的なシーンの多い本をよく読むようになったと思う。というか、暴力的なシーンはいつもそこにあるし、物語には多少なりとも暴力的なシーンが必要なのかもしれない。私の意識が少し変わっただけかな⁇ いつも読んでいる本とは少し空白の使い方が違って最初は驚いてしまったし、暴力的なシーンがほとんどだけど、引き込まれたことは事実かな……2015/10/09
肉嬢★
11
ファンタジーだけど、まあ簡単に言えば差別の話。惨すぎる！ワクワク感は無いけどネイサンがどうなっていくのか気になる。2019/04/21
ろび
11
ダークファンタジー。描写は暗いけど、世界観は面白い！白の魔法使いと黒の魔法使いが対立する世界。続編に期待。2019/01/12
神野
6
イメージ違いました。現代社会に紛れる魔法使い達。人間と半魔法使い（半コード）を見下し、自らを正義と見なす白の魔法使い。白から迫害を受け憎む、悪と見なされた黒の魔法使い。白と戦い数を減らした黒の魔法使い、その中でも強力で、多くの白の魔法使いを殺してきたマーカスを父に持った主人公ネイサン。ネイサンは実は白と黒の半魔法使いだった。と言うのが基本的な情報ですかね。魔法使いの血を引く子供は17歳の誕生日に儀式を受けないと魔法使いになれない。しかし、黒は魔力を失うだけでなく命まで失う。上巻はまだ面白いとは感じない。2015/06/14
