内容説明
幼馴染みでバンド仲間の橘奈緒が死んだ。ミュージシャンになるため東京に上京しようとした日だった。失意の日々を過ごす大槻慶太郎だったが、形見として譲りうけた奈緒の携帯に電話がかかってきて……相手は死んだはずの奈緒!? しかも電話の向こうの彼女は東京で音楽活動をしていると思い込んでいた! 思わぬ再会に慶太郎は決意する。「奈緒の歌を皆に聴いて貰いたい」と――。ミライショウセツ大賞優秀賞。失われた恋と歌の奇跡の物語、ついに書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロロシ33
30
音楽が好きな女の子、幼馴染みでタイミングが合わない二人。 いつかはバンドやろうと言ったけど 不慮の事故でこの世を去りました。しかし奇跡は起こるもので、だれも悪くないんだよ。 亡くなった人の声を誰かに届けたいのは誰でも思う。2022/08/31
た〜
10
ギターの弾き語りが上手く出来ない少女の話。序章で死んでいるけれど、本文では結構生で活躍。死後は死んだメインヒロインより生きているサブヒロインのほうが死にそうなのですが・・・2020/04/20
ぶなぶな
10
主人公の慶太郎と幼馴染だった奈緒は、ミュージシャンになるべく上京しようとした日、事故で亡くなってしまう。しばらくして、形見の品である奈緒の携帯に連絡が来る。それは東京で音楽活動中だという奈緒からで…という話。前半はダイジェスト的に、バンド活動や奈緒の作曲を慶太郎がDTM等で編集する高校時代が描かれる。そしてそれ以降が本番か。失意に沈む慶太郎は奈緒の新曲『風のうた』を画面越しに聴き、奈緒の生きた証を残す為に奈緒の曲をニコニコに投稿。その反響に呼応するかのように"東京"の奈緒は活躍を広げ始める。2020/04/19
真白優樹
10
東京に出る日に幼馴染を亡くした少年が遺品の電話越しに幼馴染に再会し、幼馴染の歌声を世界に届けるために努力する物語。・・・まさかいきなりそんな展開がくるとは思ってなかったぜ。やっぱり自由度が高いな・・・だが物語は中々に面白く魅力が詰まっており、更に泣ける要素も詰め込まれているなど全体的にハイレベルであり確かな力を感じさせる。・・・これは素直に後編も楽しみになるな。この先、どんな奇跡が巻き起こるのか。非常に楽しみである。また二巻で固まっているのもコンパクトでいいと思う。 次巻も楽しみである。2015/03/01
オオトリちゃん
8
バンドと大切な友人の死という青春ど真ん中なセンシティヴなモチーフを用いながらそれを全く物語に昇華できてないかなしさ。バンドを組む過程もヒロインの死もおざなりというか描写が足らなさ過ぎる。ヒロインとクラスメイトの男子と一緒にバンドを組んだ、次に皆の前で演奏した、ヒロインが突然事故死、と出来事を時系列に沿って機械的に並べているだけの内容ではほとんど解釈の余地も無いのだよなぁ。幼馴染みって説明のみでヒロインとの関係に何を感じ取れるというのか。バンドを組んだのに演奏シーンをさらっと無視するとはどういう事なの…。2015/05/25
-
- 電子書籍
- 歌姫に薔薇の花を 2【分冊】 11巻 …
-
- 電子書籍
- 工場管理 2022年10月臨時増刊号
-
- 電子書籍
- こういうのがいい 2 ヤングジャンプコ…
-
- 電子書籍
- <デジタル週プレ写真集> 鈴木ふみ奈「…
-
- 電子書籍
- 晩年 角川文庫