内容説明
ネットにアップした奈緒の歌は、たちまちミリオン再生を記録した。敏腕マネージャー矢作女史の後押しもあり、有名ボカロPの仲間入りをした慶太郎。そして彼とリンクするように、電話の向こうの奈緒もメジャーデビューへと近づいていた。そんなある日、慶太郎は二万人が集まるボカロPの祭典に招待される。奈緒が夢にまでみた大舞台で、慶太郎は一世一代の賭けに出ることにするが――。ミライショウセツ大賞優秀賞。失われた恋と歌の奇跡の物語、完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロロシ33
31
多分読んだの2回目かなぁ。 音楽をどう活かすか、活かさないかはハートなのか、亡くなった人の魂なのか。 語り継がれる物、良いものは良いと思う 2022/10/10
た〜
8
第3のヒロインが凶暴な話(含 肝臓)。これって、最後のオチで名作にいなるか駄作になるか変わってきそう(投稿は読了後だけれど、レビューの文章は敢えて途中で作っておく)2020/04/21
ぶなぶな
8
奈緒の歌をライブで届ける為に奔走する下巻。バンド仲間だった角田はもちろん、マッキーや矢作女史ら大人たちも慶太郎の夢に向けて力を貸してくれて、慶太郎は恵まれている。様々な障害がありながらも迎える大舞台で起こる奇跡には心にくるものがあった。なかなか良かったと思うが、全体的に描写が淡々としているためか、慶太郎に感情移入しづらかったのが難点だと感じた。2020/04/21
真白優樹
8
二万人が集まるコンサートに紹介される中、「奇跡」が起きる下巻。・・・この物語を読んだ人は読み終わった時に気づくだろう、このタイトルの本当の意味に。これはきっと優しい奇跡の物語であり、同時に青年が再び前へと歩みだしていくための物語なのだろう。彼はきっともう大丈夫だろう、前へと進んでいくことができるのだから。二万人の前で起きた奇跡、それはこの物語を読んで確認してもらいたい。チープかもしれないがそれでもこれは、誰かが望んでいた奇跡なのだろう。 総じていえばうまくまとまっており中々に感動できる物語であった。2015/03/28
HANA
6
上巻読んだので流れで。正直なんとも言えない内容。全体的な内容は良いんだけれど文章内に出てくる心情をカッコ書きにしたものや箇条書きの説明、今なんだか過去なんだかはっきりしない部分といった点が目立ってしまってせっかくの内容が薄れた感じ。この展開なんなんだろうと思うような箇所もあったので上下巻にしないほうが内容はスッキリしたんじゃないかな、と思ったり。個人的には残念。もうちょっとちゃんと調べれば良かった。2015/06/10