内容説明
木星本体から分離した小天体アテナとのニアミスにより、地球は未曾有の災厄に襲われた。地軸が傾き、大陸の形も変貌してしまった。宇宙への脱出に成功したのは、ほんのひと握りの地球人だけだった。彼らは、かつて地球を離れ土星の衛星群で独自の科学文明を発展させていたクロニア人に救出される。いまやそこだけが人類文明の拠点となったのだ。そして数年が経過した。彼らは災厄後の地球を調査するべく、宇宙船を送ったが……。『揺籃の星』に続く、入魂の巨編登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんまいシリル
10
「揺乱の星」の続きらしい。ネットから図書館で借りる時、内容の情報がないので、先に読んでしまった。まあ、難しい理論は解らないし、覚えていない私なら、変わりはないかも…。厄災で地球が終わった後からスタートする。クロニア人の個人資産のない世界は独特。助けられた地球人は、受容できない人もいる。そして、地球に生き延びた人たちは、身も心も残念な原始人。主人公が、地球に再び降り立った。熱意のある科学者で、性格は許容範囲。こんな感じで下巻へ。 2019/11/16
ちゆきち
10
ホーガン大好き。ホーガンを読んでると、他のSFがメルヘンみたく感じる。またしてもこれってホントに話では?と、信じてしまいました。「星を継ぐもの」からここまで、ホーガンのえがいた太陽系の年表を書いてみよう!それより下巻読まなきゃ!2018/06/03
Tatsuo Eguchi
2
人と切り離せない、権力 財力 独占欲。人の基本的な欲求なのか?それとも社会がそうさせているのか?人の本質はどこにあるのか?答えはこの本の中にあるかもしれない。2015/11/01
まなな
1
スピード感すごい色んな意味で2022/07/16
takejin
1
地球側の人類の物忘れが激しすぎ。クロニアの技術発展が早すぎ。宇宙船の速度が異様に速い。アナクロSFがハードの衣をまとった感じ。ホーガンさん、詰め込みすぎたんじゃ。2011/07/14