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内容説明
夏、サーニンは教会のキャンプで自閉症の少女マーシアと出会う。外界との接触を一切断ったままの彼女をクークーと名付け、淡い想いを寄せるサーニン。「ボクを独りにしないで」辛抱強く呼びかけるその声が、クークーの心に響きはじめた時、サーニン自身もまた救われる…。「カッコーの鳴く森」他、クレーマー夫妻に養子として引き取られた4人の新生活ぶりを描いた「クリスマスローズの咲く頃」等全11篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
41
いよいよ4人が養子になる話が登場。ジャックもパムも素敵な人。この二人の登場で物語に幅が出来ました。養子になった4人にも様々な感情が渦巻き、葛藤があります。でも良い家族になれそうな雰囲気があります。2020/06/30
さゆ
19
「カッコーの鳴く森」。クークーのような子は今なら自閉症というのでしょうね。でも、その当時(役30年前)の私も、世間も、この病気のこと、よくは知らなかったと思う。「クリスマスローズの咲く頃」。これでジャックが、どこで4人と出会っていたかが判る。このシリーズに出てくる大人の中で、そんなに多くはない「好きな大人」の一人であるジャック。ああ、このへんで、このシリーズ、終わってくれていれば、よかったのに・・・2010/12/05
森下司
6
アンジー好きの私は「サーニンは良い子」程度にしか思ってなかった。ひたむきさ、誠実さ、見守っているアンジーより実は強いサーニンの魅力を思い知った「カッコーの泣く森」。「もうなにも」でアンジーが母と決別後「オレはママになるの、ママになってオレはオレを生みなおすの」の台詞と表情、本当に吹っ切ったんだね。「クリスマスローズ」ではアンジーとグレアムの環境に馴染もうとするが故の不器用さが切なかった、新たな家族というものは幼いほど馴染みやすいのかもしれない。それにしてもジャックは懐が深いよ!2011/06/20
ゆーいちろー
6
夏目房之介だったか、「少女マンガにおける白目・点目」論を何かで聞いたことがある。要するに神懸りの白目(例ガラスの仮面)、空虚の点目(川原泉)ということで、心身虚脱の状態の記号であるという内容だったと思う。それで気づいたのだが、本作には全くといっていいほど白目の表現が無い。登場人物はどのような状況でも、常に理性を働かせている。そして、理性が働くがゆえに、苦しみ傷ついている。作者は登場人物を安易に思考停止に逃避させない。その真摯さがわたしの胸を打つ。2009/12/09
Suga Megumi
4
「カッコーの鳴く森」で、また号泣。子供の頃に読んだ時はぴんとこなかった話でしたが、こんな大人になってしまってから読むと、心揺さぶられてつらい。 なにしろ絵に説得力があるんだから。マーシアの虚ろな瞳。 そして牧師さんの行動の一つ一つが怖い。2015/04/26
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