内容説明
名探偵シャーロック・ホームズと相棒の”ワトソン少年”が挑む四つの難事件。伝説の探偵小説専門誌『宝石』編集長を務めた武田武彦の超訳が装いも新たによみがえる! 巻末には長男・武田修一氏の書下ろしエッセイを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だるま
16
ドイルのホームズ物語をジュブナイル向けにリライトした物で、武田武彦氏が翻訳した作品の中から、ホームズ研究の第一人者である北原尚彦氏がセレクトしている。子供向けのホームズ物は、ポプラ社の山中峯太郎氏のシリーズが代表格で、あれは原作を相当アレンジしていて有名だが、この本はそのシリーズがマトモに思える程の妙訳で珍訳。大体250ページの分量の本に長編2作と短編2作が入っているのだから推して知るべしで、医師ワトソンも少年に設定を変えられていて巻頭作を除いて何も活躍していない。小説として一応成立している事だけが救い。2023/09/23
必殺!パート仕事人
1
ワトソンを少年にしたパロディーかと思ったら、昔、少年少女向けに翻案されたものだそうです。山中峯太郎はポプラ社、武田武彦は偕成社でということのようです。なので、今では使ってはいけないような言葉も出てきます。2023/09/27