文春文庫<br> 花妖譚

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文春文庫
花妖譚

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥437(本体¥398)
  • 文藝春秋(2015/02発売)
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  • ISBN:9784167663339

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内容説明

清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ@休止中

142
花がむせ返る夜だった。月に溶ける香りがあまく、そこだけがしろく華やいでいた。女があやしく笑って手招いて、理性はいってはならないと告げている。しかしそれがなんだろう。理性など何の役にも立ちはしない。たとえ首をもがれて数多咲きみだれる黒椿のひとつとしてcollectされたとしても、それがわたしのよろこびと震えながら叫ぼう。わたしの赤い新鮮な血潮が女を飾るならそれでもよいと。恍惚としたい夜中に貴女とワルツを踊りたい脚を舐めたいいいやもぎたい。その蜂蜜のような片脚をください。ああ、夏がもうそこまで来ている。2020/06/26

takaichiro

118
今年は桜🌸が早く咲くと言う^_^沢山の花が咲く季節💐は賑やかで華やかな気持ちになるものだ(^^)司馬遼の花は🌼少し様子が違う。ポツリと寂しく咲いているそれ。何気なく見過ごしてしまうが、振り返ると個性的で妖しい輝きを放つ。ある花はその姿で、ある花は濃厚な匂いを纏い、ある花は鮮やかな色を発して男の気持ちを幻惑し、華の向こう側、深遠な闇に引き摺り込む。闇に入り込んだ事を認識しないままこの世を離れる輩も・・・美しい花々とその毒気のコントラストが何とも言えない。福田定一が司馬遼として花開く直前の短編集^_^2020/02/21

yoshida

101
花にまつわる幻妖短編集。司馬遼太郎さんが新聞記者時代に本名の福田定一名義で発表した作品。様々な花と世界の歴史での故事。やはり歴史も根底にあるのが、司馬遼太郎さんらしいと思う。「チューリップの城主」での別所長治は新鮮な驚きがある。「烏江の月」での項羽と虞美人の最後の様子に、「項羽と劉邦」を読みたくなる。「蒙古桜」の儚さは深い余韻を残す。実に半世紀以上も前に執筆された作品だが、実に楽しめた。司馬遼太郎さんの作品でも珍しい部類だろう。歴史小説は敷居が高い、もしくは難解そうと思っている方も読みやすい作品だと思う。2021/03/28

藤月はな(灯れ松明の火)

96
新聞記者時代の司馬遼太郎が本名である「福田定一」という名で華道専門雑誌に上梓した花に纏わる歴史幻想譚。司馬遼太郎は司馬遼太郎だった。史料によって裏打ちされた物語は端整且つ流麗。「匂い沼」と「蒙古桜」が好きですが、「鳥江の月」であの人を此の世と黄泉の国への橋渡しにも印象付けられる渡し舟にしていたのにはやられました。2015/10/13

Die-Go

86
司馬遼太郎が、まだ無名時代に本名の福田定一名義で発表した花にまつわる妖しげな話を集めた短編集。まだ筆がこなれていない感じは否めないが、読みやすさは後の司馬遼太郎へと続くものを感じさせる。★★★☆☆2018/07/10

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