内容説明
関ケ原決戦――徳川方についた伊右衛門は、この華々しい戦でも前線へ投入されたわけではない。勝ち負けさえわからぬほど遠くにあって銃声と馬蹄の轟きを聞いていた。しかし、戦後の行賞ではなんと土佐二十四万石が……。そこには長曽我部の旧臣たちの烈しい抵抗が燃えさかっていた。戦国痛快物語完結篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
312
思いがけない終わり方だった。これまで4巻を通して山内一豊に付き合ってきた。一豊は、主人公としてとりわけ肩入れするような魅力があったわけではない。それにしても、この最後は残念であった。これまでは、千代の構想の通りに大きくなり、この第4巻ではとうとう土佐24万石の国持ち大名にまでなった。その結果がこれであったとは千代ばかりか、私たち読者もまた大きな落胆の思いを持たざるを得ない。一豊には所詮は個人の栄達しか見えなかったのかと思う。一豊にあっては、凡庸であることは美徳であったはずなのに、最後はそれが美徳では⇒2026/03/29
三代目 びあだいまおう
274
信長、秀吉、家康につかえ、やがて土佐藩藩祖となる山内一豊サクセスストーリー最終巻。いやもはや主役は妻千代であり、平凡な夫を育成しながら出世させてゆく、陽気で痛快な、美しき千代が操る『マリオネットストーリー』 天下分け目の関ヶ原、さすがに戦場では千代に頼ることはできないが、重要な決断の際には過去の千代の言葉がよぎる!司馬作品で女性が主人公なのも珍しいが、特に千代の話す言葉や浮かべる思いの表現が抜群で、誰もが惚れ抜くのもわかる!類い稀なる作者の好奇心が紡ぐ戦国夫婦物語の大団円!読みやすく相当面白いです‼️🙇2019/01/26
ehirano1
169
おいコラ、一豊!おめぇは所詮その程度だったのかよ!種﨑浜での件は、一読者として断じて許せんっ!何が仕方なかっただ、この馬鹿タレめが!この消失感と失望感をいったいどうしてくれるんだ・・・咽び泣き。2025/12/14
つーこ
116
山内一豊の最大トピックである小山会議。めずらしく千代の意見は聞かずに臨んだが、そこはさすが一豊。堀尾忠氏のアイデアを拝借し土佐24万石を得る。ここまでは凡庸な一豊にも好意を持っていたが、土佐に移ってからの彼は人が変わったようで物悲しかった。千代の悲しみはいかばかりか。女性は城とか国とか出世とか、そんなもの興味はない。ただただ家族が幸せであればと願っているのだ。そしてそんな歪んだ鎮圧のせいで(?)幕末までの頑なな身分制度に苦しむ土佐藩が出来上がる。ここで、千代の意見に耳を貸していればと思わずにいられない。2019/10/09
イケメンつんちゃ
110
ある地方・ある年代の男女の方々 間違いなく 唄える 鳥羽一郎「兄弟船」 もちろん、僕も歌えます 10代に読んだ三作品 「戒厳令の夜」 「青が散る」 そして 最後のトリとなりました この作品 全四巻 無事読み上げることに パチパチパチ 関ヶ原から いよいよクライマックス そして感動のフィナーレに 壮大な大河ドラマ あと書き前の ラストメッセージ 思わず前のめり 深く深く読みました うーん たぶんこの長いものがたりは 核心 司馬遼太郎先生の優しさ やっぱ 文豪はただではおきない 奥深い 強いぜ ヤマニンウルス2024/07/10




