真説・本能寺の変

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真説・本能寺の変

  • 著者名:上田滋
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • PHP研究所(2015/02発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569805801

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内容説明

本能寺の変の真相について、これまで様々な説が唱えられている。たとえば朝廷黒幕説、足利義昭黒幕説、羽柴秀吉共謀説、徳川家康同盟説、はてはイエズス会黒幕説まで。それだけ事件を解明する決定的証拠が乏しく、さまざまな推論が可能ということだろう。本書はあくまでも信頼できる史料を頼りに、光秀の視点で史実を辿りながら事件の真相に迫った大作。光秀と信長・秀吉の間に渦巻いた愛と憎しみの心理的葛藤に光を当てる。キレ者だが苛烈な上司「信長」、人たらしの成り上がり者「秀吉」、有能な理想主義者「光秀」。各々がいかなる心理で行動し関わり合ったかを克明に描写していくと、自ずと先の諸説が荒唐無稽なものにも思えてこよう。該博だが読むに困難な専門書がある一方、虚構を含むが読みやすい歴史小説というものがある。本書は、あくまで史料を追求しながらも、史料の限界を越えたところを文学的表現と想像で補った一つの新しい試みである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きよひこ

1
明智光秀と織田信長の関係が歴史上の色ん文献を基に描かれていて、読みごたえがありました。 織田信長の傲慢で残虐な一面に光秀の反逆に至る気持ちもわかる気がしました。 次は織田信長の立場で読んでみようと思います。2013/06/27

Kolon

0
本能寺の変を起こした光秀の心境は最大の歴史ミステリーだ。これまでも数々とその真相を読み解く本が出ているが、これもその一つだ。本書は作者が光秀の心理を読み解き、その時代背景や環境下で光秀の心の襞に溜まって行っただろう信長へのわだかまりや光秀の人生観を織り込んでこのミステリーに迫っている。もちろん今となってはこのミステリーに100%の答えがないが、過去の真相とは異なる視点を取り入れて作者なりの論理を構築している点には好感が持てる。読み物としても面白い。2012/07/19

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