新潮文庫<br> 香乱記(二)

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新潮文庫
香乱記(二)

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 新潮社(2015/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101444321

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内容説明

始皇帝は没した。宦官・趙高の奸策により公子扶蘇は自害。皇帝として末子胡亥が即位した。胡亥・趙高により苛政はより激しさを増した。九百の雑役夫を率いて辺境の守備に向かっていた陳勝と呉広が、悪天候による移動の遅れから、「遅参も死、逃散も死、どうせ死ぬのならば」と、蜂起した。反乱軍は瞬く間に万を超え、ついに戦乱の火ぶたは切られた。群雄湧き起つ、烽火燎原の第二巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

54
始皇帝が死んで宦官の専横が始まり秦は内部から腐りはじめ崩壊のきざしが見え始めます。あまりにも独裁的で後任をつくっておかないことが秦の悲劇であったのでしょう。ここからこの主人公の活躍が徐々に始まります。孟嘗君に比較すると有名人が結構出てきます。また有名な刎頸の交わりという言葉の由来もわかります。時たまこのような言葉を宮城谷さんは物語の中でさりげなく説明してくれるのがいいですね。2015/05/03

著者の生き様を学ぶ庵さん

34
田氏三兄弟、楚漢戦争の項羽・劉邦と並び、かの時代の寵児となりたるは、陳勝・呉広なり。単なる秦(胡亥)対斉(田氏)の二項対立にならざるが中国史の中国史たる所以なり。それ故、宮城谷昌光先生が物語は、章邯が秦軍、陳勝・呉広軍、項梁・項羽軍、周市・魏咎軍のオムニバス形式にならざるを得ず、味わひは複雑玄妙たり。第二巻にては田横に惚れし季桐が仇敵・汪代に拐われ、周市・魏咎軍が人質にされしを田横が山賊・彭越が股肱(筑・桹)と助けし時、ハッピーエンドにあらず、監禁されし臨済城は二十万の秦軍に包囲さる。斉軍は間に合ふや。2016/01/28

はま

25
再読。始皇帝の死、趙高・胡亥の陰謀、そしてなんやかんやあって斉王として立つ田タン(漢字見当たらん笑)。田三兄弟も本領発揮、項羽と劉邦なんかの有名どころも登場してスケールが大きくなってきた。が、蘭のその後が放置過ぎて辛いっす!2013/07/13

サチオ

15
始皇帝、扶蘇、胡亥、李斯、趙高、蒙恬…その他秦に関わる彼らの決断のうち、何かひとつでも違えば、大乱は起きなかったのではと思うと、つくづく歴史の不思議さを感じる。苛烈な法と亡国の恨みを背景に、反抗勢力が次々に立っては淘汰されていく。欲望と裏切りが渦巻く乱世に仁義を持って立ち上がった田横に救われる思いだ。歴史は人間とは何かを学ばせてくれる。2015/05/30

takehiro

14
登場人物が多くそれぞれの関わりも複雑で、正直なところ頭が展開に追いつかない(冷汗)。権謀術数が渦巻き各地で戦乱が起こり乱世の雰囲気は伝わってきた。2022/03/29

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