内容説明
“トライデント”最後の矛、シルフ登場!
犯罪者を追いかける過程で再びトライデントと激突したバスカーズ。そのことがきっかけで、ニコラスとザジは小さな仲違いをしてしまう。翌日、ささくれだった気持ちで街を行くザジに声をかけたのは、銀色の髪の女性――エレンディラ・サンチェスだった。
気さくな性格のエレンディラと、ザジはすぐに打ち解ける。聞けば、彼女もトライデントと何らかの確執をもっているようで……?
一方のニコラスは、犬猿の仲であるウンディーネとともにさる要人の警護にあたっていた。ザジは不在、サラマンダーは謹慎中で、トライデント最後の矛であるシルフは雲隠れ。お互いに“相棒”を欠いたまま仕事にあたるが―― そのとき、アルラウネと名乗る怪人による銀行襲撃事件が起こる! 現場に居合わせたザジとエレンディラ。駆けつけるニコラスとウンディーネ。そして暗躍するディスコルディアの影――。
いま、“蒸気天国”を舞台に新たな狂劇の幕が上がる! スチームヘヴン・ファンタジー第2弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
9
“蒸気天国”を舞台に新たなる騒動の幕が開く!前巻から設定が好みだったので、購入したのだけど、前巻よりもかなり面白い。場面転換も非常に上手くテンポ良く物語は進んでいく。バスカーズとトライデント、衝突する二つのチーム。各々がメンバーとの仲違いという問題を抱えつつ、事件を通して仲間との繋がりを再確認していく。大を選ぶか小を選ぶか、ヒーローものの定番だが、今後の主人公らの選択はどうなるのか。なにより、今巻でブロンジィという面白いキャラクターも出てきて次巻以降の活躍も期待。2014/11/28
サエズリ割津
5
前巻で名前だけの登場だったトライデントのシルフが登場しますます面白くなった今巻。蒸気の街での狂騒劇はますます加速し、バスカーズ、トライデント共にチームの存在意義を考えそれに答えを出すまでの過程でニコラスとウンディーネ、ザジとシルフが関わりあっている展開が非常によかった。まだまだ伸びしろがあると思うのでこの調子で頑張ってほしい。2014/12/01
alafish
5
蒸気の街〈ビザーバーグ〉巻き起こる狂騒劇第二幕。遺物をめぐり錯綜する正義怪人ならず者たちの様相は1巻同様の何でもありのお祭り騒ぎのように展開し、その傍らで主人公らの仲違いから、仲間とは何ぞや、ヒーローとして助けるべきは、貫くべき信念とは何かを問う。多彩な登場人物を場面転換を織り交ぜて難なく描写してしまう力量がまず凄い。それがそのままお祭り騒ぎ感を出してるしキャラクターをまんべんなく掘り下げている。次巻以降さらに大きく物語が動きそうな雰囲気のエピローグもありつつますます目が離せないシリーズになってきた。2014/11/23
ナカショー
4
前回は名前だけの登場だったトライデントのシルフの登場回。こういう賑やかな話し好きです。2015/04/19
Hammer
4
1巻目と同じくどこか頭が悪いけど勢いがあるキャラや展開は好み。そして1巻目と違って群像劇的展開じゃなくバスカーズとトライデントに絞った描写になったぶん物語に入り込みやすいかった。トライデントやっと揃ったし。多文化が混在してるゴチャ混ぜ感は魅力的。今回も密かな細かい設定が味になっていて良かった。ジョシュア・ノートンなんて名前がチラッと出てきたりし今回もニヤリとした。合衆国皇帝!物語全体の謎みたいなものも見え隠れしてきたし、今後もこのノリで行っていただきたいですな。2014/12/14
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