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内容説明
科学の世界では、仮説こそが科学を発展させ、人々の生活向上に寄与してきた。どれだけ突飛に見えようが、検証(実験や観察)の結果正しいと思われる理論をベースに人々は文明を発達させ、今日に至っているのだ。
ビジネスにおける仮説は、科学における仮説とやや意味合いは異なるが、ビジネスを前進させ、人々の生活向上に寄与する点では同じである。言い方を変えれば、より多くのビジネスパーソンが仮説思考をマスターし、ビジネスの現場でこれを用いることができれば、競争力や生産性も向上するし、長い目で見たときに、社会全体を豊かなものにしてくれるのである。本書は2008年にダイヤモンド社より上梓された『ビジネス仮説力の磨き方』の電子版であり、その説く内容はいまだに有効だ。
仮説を持つことの意義、価値としては、たとえば、問題解決能力や説得力の向上、問題意識が広がることによる発想力の向上、ビジネスのスピードアップなどがある。これらはすべてビジネスパーソンの必須スキルであり、ビジネスパーソンの生産性を大きく左右する。その根底に、仮説を持って考える仮説思考があるのだ。
重要なのは、仮説思考は、一握りの天才のみがなしえる技ではないということだ。どのようなバックグラウンドの人間であれ、常に意識を持ち、訓練することで、仮説思考は絶対に向上していく。
本書は、そのためのコツや心構えについて、発想力向上のヒントも交えながら提示している。すべてのビジネスパーソンにとって、何かしらのヒントがそこにあるはずだ。
目次
[第1章]仮説とは何か
仮説の分類
仮説を考えることの意義
良い仮説とは
「良い仮説」作りの二つの基本要件
[第2章]仮説を立てる
知識の幅を広げ、深く耕す
知識や情報を組み合わせ、意味付けをし、ラフな仮説を作る
仮説とパッション
[第3章]仮説を検証する
必要な検証の程度を見極める
枠組みを考え、情報を集め、分析する
仮説を再構築/肉づけする
[第4章]仮説を進化させる
スピード経営と「クイック&ダーティ」
実践しながら検証するためのカギ
仮説の横展開と修正
[第5章]仮説検証とリーダーの役割
仮説検証を習慣化している組織
マネジャーが心得ておくべきこと
マネジャーに求められるメンタリティ