創元推理文庫<br> 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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創元推理文庫
犯罪心理捜査官セバスチャン 下

  • ISBN:9784488199043

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内容説明

殺された少年は以前に通っていた学校でいじめられ、裕福な子どもが通うパルムレーフスカ高校に転校していた。母親、ガールフレンド、友人、校長、担任と、証言を得るうちに次第に浮かび上がり、変化していく少年の姿。一方、相手かまわず喧嘩をふっかける嫌われ者のセバスチャンが加わったことにより、殺人捜査特別班には穏やかならぬ雰囲気が漂っていた。被害者も証人たちも、そして捜査陣もみな、それぞれの秘密をかかえるなか、セバスチャン自身も実はある事情を隠して捜査に加わっていたのだ。登場人物の強烈な個性が光る、新シリーズ開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

143
【図書館本】下巻はスピードアップして一気に面白くなった‼︎犯人に繋がる手がかりを掴むも、2転3転して結局犯人誰なの?とめくるページが止まらず一気読みでした。 が、結局第2以降の殺人の動機もあやふやのまま、そもそも殺人事件自体がストーリーのオプションみたいで、刑事たちのプライベートな部分が本筋、な印象は変わらず。セバスチャンが性格破綻者、みたいな描かれ方だけど、被害者少年の母と鑑識官のウルスラの方がよっぽどやな感じ!って思ったのは私だけ? まあぶちぶち言いながらも2作目読むけど!面白かったけど!2018/10/14

ケイ

129
最後は、そうきたか。女とセックスにもっていくすべを知る男(これはただの男のファンタジーだと思うけど)が、ある年齢で子供を欲しいと思う、か。持てたかもしれない子供。最後には唸るが、今からでもつくればいいだけじゃない、って思うのだけど。馬鹿なセバスチャン。そして、親子の間の愛情の正しい持ち方なんて、知っていると思う人は絶対に間違っているのだろうな。永遠に、甘えや照れや一方的確信により、歪んでしまうもの。さて、次作にどう続いていくやら。2018/04/18

KAZOO

86
かなりな犯罪捜査官だと思いました。日本だとこのような主人公は総スカンを食うのでしょうが。やはり同じ国の物語であるとヘニング・マンケルのほうがまだまともな主人公だと感じます。ただ読んだ後もまた読みたくなるのは、食べ物でいうとくさやのような感じなのかもしれません。2015/06/04

藤月はな(灯れ松明の火)

59
「幸せは同じものが多いが、不幸はそれぞれ、異なる」という意味の言葉があるが、家族もそうだ。仲が良さそうに見えても家庭内に入ると家族の誰かを憎んだり、疎んだり、そうなった現状や自分を恥じていたりする。その痛みと叫びは親しい者こそ、聞かせられない。だからこそ、ギリギリになるまで心は軋み続け、壊れてしまうのだろう。なぜ、犯行が行われてしまったのかという理由が遣る瀬無かった・・・。そしてラストで明らかになった事実に絶句。2015/01/25

papako

58
事件が動き出してからは面白くなりました。親子、夫婦の確執や絆が全編にやりきれなさを漂わせている。死んでもなおセバスチャンを縛る両親。親になりたい男や女。犯人は想像通りだったので、事件そのものよりも人の機微の方が興味深い。ただ作中の『人殺しでない男』が実際の姿や行動と結びつかなかったので、違和感がありました。ラストの真実も衝撃的で、この先どうなるか気になりますね。セバスチャン、表紙のおっさん、かっこよすぎるかも。2016/01/28

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