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内容説明
あらゆるビジネスパーソンに必要不可欠な論理思考力(問題解決力、コミュニケーション力、仮説構築論理思考、ロジカルシンキングが注目されるようになって久しい。90年代半ば以降、ロジカルシンキングに関する多くの書籍が出され、その結果、世の中のロジカルシンキングに対する感度は上がってきていると実感する。
その一方で、「では、世の中の多くのビジネスパーソンが正しくロジカルシンキングできているか?」と問うと、その答えは「ノー」であろう。
その原因の一つは、ロジカルシンキングそのものの難しさにある。ある程度の経験やトレーニングが欠かせないのだ。一朝一夕にはコツが身につかないのがロジカルシンキングとも言える。
ロジカルシンキングが正しくなされていないもう一つの原因は、典型的な落とし穴に不用心で、それに簡単に嵌ってしまうということだ。
本書では、主にこの後者に着目している。これらは、知っていれば避けられる可能性が高まる、すなわち即効性が高いからだ。
本書では、ビジネスパーソンとして知っておくと有用と思われるロジカルシンキングの落とし穴を4章に分けてピックアップしている。具体的には、第1章で形式論理学の落とし穴、第2章で詭弁や論点ずらしなどの落とし穴、第3章で数字に関する落とし穴、そして第4章ではその他の落とし穴を取り上げている。
ロジカルシンキングの能力を高め、意思決定やコミュニケーションの質を上げたいビジネスパーソン必読と言えよう。
目次
目次
1.形式論理学の罠 その論理展開は正しい?
1-1 四個概念の誤謬
1-2 後件肯定
1-3 選言肯定
1-4 誤った二者択一
1-5 循環論法
1-6 例外のパラドックス
2.詭弁の罠、考え足らずの罠 何だか言い返せない・・・
2-1 用語の意味のすり替え
2-2 「どっちもどっち」論法
2-3 論点のすり替え
2-4 ストローマン
2-5 合意前提への反論
2-6 悪魔の証明
2-7 不適切な比喩
2-8 充填された語
2-9 手続きルールの悪用
2-10 ブーメラン
3.定量分析の落とし穴 数字はパワフルだからこそ扱う時には慎重に
3-1 Apple to Orange
3-2 単位の落とし穴
3-3 擬似相関
3-4 見栄張り回答
3-5 ギャンブラーの誤謬
3-6 偽陽性の罠
3-7 算術平均の誤用
4.その他の落とし穴 落とし穴はまだまだある
4-1 ダブルバインド
4-2 ニーズ無視の規制の罠
4-3 勝者の呪い
4-4 近視眼の罠
4-5 タイムラグの見落とし
4-6 無意識の限界
4-7 集団浅慮