内容説明
あこがれのユリコ・スターとの挙式も後わずかとなった我らがタイラー。今日も今日とて鼻唄まじりにラアルゴン艦隊をかたずけていたら、なんと、宇宙空間に宇宙戦艦ならぬスクリュー付き正真正銘の海上を行く戦艦を発見してしまったのだ。好奇心の固まりタイラーは自ら戦艦の調査に乗り出す。ところが突然、時空に大きな震動が走った!気がつくとタイラーは旧『阿蘇』のスタッフと共に日清戦争開戦前夜の地球に飛ばされていた…。日清戦争の陰に暗躍するラアルゴン帝国の陰謀とは何か?果たしてタイラーはこの時代で何をやらかすつもりなのか? ※本作品は電子書籍化にあたりイラストを収録しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豚山田
7
再読。2巻目にして早くも外伝展開。タイラー組が明治時代に飛ばされて東郷平八郎達と日清戦争に挑むという…ストーリーもやりたい放題なら、文章もやりたい放題。よほどこの時代が好きなのか、趣味を語る少年の如く生き生きとした様子で明治の艦隊の薀蓄を垂れ流していました。ここまで突き詰めてくれると何も言えません…今読んでいるこの本のことを「これから面白くなるから」と自己PRし出した時には唖然喰らっちゃいましたが。作者の熱にあてられて、少しだけ明治時代に興味を持ってしまった以外は特筆すべき所は無し。次に行きましょ、次に。2014/04/02
如月魅冬
2
明治時代の海戦の描写がライトノベルとは思えないほど秀逸な作品。スタートレックにもよく過去の地球に行って奮闘するエピソードはあるが、あちらの方がもっと扱いがライト。シリーズの中では外伝的な位置づけだが、読んで損はないと思う。2014/04/06
お~い
1
昔読んだ本
ひびの
1
宇宙もののSFが突然タイムスリップしてしまう以外さ。軽いノリであるのにこの本が出た頃は、まだ戦争から50年くらいしか経ってないことを感じさせてしまう。2019/08/23
青海老
1
二冊目で番外編。なんでできるかって、元ネタがあるからです。無責任シリーズですね。植木等の。ブーン系もそうですけど、キャラクターがある程度初めから型にハマってるとごちゃごちゃした説明が省けて素晴らしいですな。本題に入るのが早い早い。手塚先生のスターシステム然りですな。最近は、ゴブリンとかオークとかわかりやすいキャラクターを使ってくれとかいう編集者もいるらしいですか、私はある程度それもアリだと思っている。この作品はハマってるから全然良し! そのおかげで、戦艦描写が弾む弾む。普通ならクドいところよ。2017/08/09