カドカワ・ミニッツブック<br> 僕の家 sellection 4 それぞれの家

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カドカワ・ミニッツブック
僕の家 sellection 4 それぞれの家

  • 著者名:大江千里【著】
  • 価格 ¥209(本体¥190)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 1pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

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内容説明

原宿の隠れ家、高級マンション内覧、フィギュアを飾るための家、新潟の林の中の山小屋、高松の西を向こう家。【家】のあるところには、どこでも見に行きたい。築50年の日本家屋に住んで再発見したそれぞれの家の魅力。不動産知識も随所にちりばめられた、大江千里の傑作エッセイ『僕の家』の中から「不動産業界を泳ぐ妖しくもチャーミングな人」「高級賃貸マンション『ラナイ』内覧ツアー」「それぞれの家」「夢見るように眠りたい」「西を向こう家」5編を収録。【読了時間 約42分】

僕は10年ちょっと前に園合って郊外に家を建てたことがある。その家は健在で大好きな家なのだが、僕はそこには住まず賃貸の物件を点々としている。自分でも何やっているんだと思うときがあるが、動かずにはいられない。

単純に建物が好きなので、いろんな場所に住みたいのである(ほとんど病気)。だからたまに日常から離れたいときにだけ都会を離れてその家に逃げ込む。自分の造った風呂に入って自分の畳にゴロンと横になる。それはそれで至福の時だが、やはり現実の仮住まいには生々しさがある。――本文より。


大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。2012年ジャズアルバム『boys mature slow』、2013年『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズ配信中。