内容説明
ライトノベル大賞「優秀賞&読者賞」W受賞
悪魔を祓い神聖文字を操るエクソシストに憧れ、エクソシスト候補生となったイリス。素質はあると言われるものの、半人前の力しか出せなかったり、所属するエクソシスト協会のやり方に反発をおぼえたり……。心を悩ませたままイリスは、悪魔調査に向かった街で、ノッテという夜を意味する名の少年に出会う。ノッテは悪魔に負けそうになったイリスを助けてくれたが、謎めいた冷ややかな態度を見せて……。異端エクソシストと少女の煌めくゴシックロマン!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
23
少女向け。14歳のときの経験が元で、イリスはエクソシストに憧れ、無事に候補生となった。約束を交わし憧れの存在で恩人でもあるルカ司教は、彼女が協会にはいるころにはいなかった。理想と現実の狭間に苦悩しながらも、真っ直ぐな性格が災いして上司ににらまれていた。あるとき悪魔調査の姪を受け向かった町で、ノッテという夜を意味する名を持つ少年と出合った。2013/07/16
deltazulu
6
これはとてもいいボーイ・ミーツ・ガールだった。人々の笑顔を見るためにとエクソシストになったのに、真っ直ぐであるが故に、教会の中で異端になってしまうという、理想と現実の狭間で悩む少女が、冷たいようで面倒見のいい少年に出会ったことで、成長していく姿が素晴らしい。まだ道は長いかもしれないけれど、一歩ずつ進んでいくことを予感させる終わり方が良かったです。2011/03/29
U
6
術の設定がしっかりしていて楽しかった!ノッテの内心の突っ込みやら何やらがいちいち愉快にツボ。この面倒そうで「馬鹿じゃないの」みたいな少年ちっくな口調が好みでした〜。次巻が出るならぜひとも彼には染めを抜いた姿で現れて欲しいなぁ(笑)。2011/03/26
杏
5
悪くはない。どちらかというと好みだし、よかったと思う。でも、面白かったかと言われれば、満足度が非常に足りない感じでした。「協会が間違っている」という事実を全く関係のない短編のような小粒のエピソードで重ねられ、なかなか本題に入らず、全体的に盛り上がりに乏しいのがなんとも。結局、ラストに絡んだのはラスティールの一件だけ。もっと全体が繋がっていれば、大きな盛り上がりになったのに残念でした。内容が良い子ちゃんなのは、まあ、王道と言うことで。もっと設定と世界観を活かした大がかりな話の方が好み。2011/07/28
F_GREEN
5
エピソードが過不足なくすっきりまとまっていて、変にイライラせず楽しく読めた。ノッテが能力高いのに思い切り少年!な感じなのも良い。2011/05/08




