ガガガ文庫<br> 人類は衰退しました7

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ガガガ文庫
人類は衰退しました7

  • ISBN:9784094513530

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内容説明

2012年7月にアニメ化された人気作!

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は妖精さんのものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の調停官であるわたしのお仕事。最近はクレーム受付担当ですが……。「クスノキの里に学校を!」歴史を逆再生するスローガンによってわたしに回ってきた教師役。三人の問題児は、妖精さんの道具を使ってやりたい放題? わたしも暴走!? 田中ロミオの小説デビュー作!!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

93
わたしちゃんが小学校の先生になる話と、記憶喪失になったわたしちゃんが何故か崩壊していた里を探索する話の2本立て。「子供は純粋無垢な天使のような存在であり、悪意や憎しみといった悪感情等も持たず、いじめを起こす等あり得ない」と本気で考える保護者や学級崩壊状態の子供達に頭を抱えるわたしちゃんでしたが、「私は貴方達のご両親からペアレンツハラスメントを受け、心が壊れてしまいました。でも、貴方達が変われば先生は治るかもしれません」という切り返しは上手いと思いました。また子供は大人が思う以上に大人の姿を見ているなとも。2017/11/19

Yobata

67
妖精さんが主流になった地球で調停官の仕事をするわたしの物語第7弾。今回は「妖精さんたちの、ちいさながっこう」「人類流の、さえたやりかた」の2編。「ちいさながっこう」はクスノキの里に学校をと呼びかける親達の要望で開かれた学校の教師役にされたわたし。生徒は三人の問題児でその両親もクレームの嵐で…という話。いやぁ〜クソガキ具合がハンパなかったなwというか親のクレーマーレベルが殺意湧くほどだった。しかし問題児同士の複雑な三角関係は青春だったwけれど問題児たちがこんな風に成長したのも親のネグレクトが問題と結構→2013/12/14

HANA

64
中編二編を収録。「妖精さんたちの、ちいさながっこう」では、衰退真っ最中の人類が学校を作るという話だが、学校が伝承でしか残っていないのでモンペに問題行動をする子供たちと、現実を拡大し戯画化する内容となってるなあ。子供たちを追うシーンは何かの暗示なのか元ネタがあるのか、よくわからない。後半「人間流の、さえたやりかた」はこちら完全に好み。記憶を失った「わたし」そして壊滅したクスノキの里と危機的状況から、詳しくは書けないがあるトリックを使ってそこに落とし込んだのは良いなあ。このトリック好きなので余分にそう感じる。2024/03/01

PSV

55
Aパート、教育推奨語が面白すぎる。特に 「いじめ、暴力」→「元気タッチ」、「パシリ」→「友情走り」が好き。もし自分がわたしなら、こんなオリジナリティのある親子どもはほっぺに虫をとまらせて解☆決、させてたと思いやがります。Bパート、種明かしが見事。きっちり腑に落ちたし、あっち側とこちら側への配慮がちゃんとなされていたあたり、優しい作品だなぁ、と感じた。でも今回は、妖精さんの出番が少なかったような気がする。  ★★★★★2012/08/09

ぺぱごじら

37
妖精さん少な目な第7巻。『衰退することを決めた』とはいえ、色々諦められないのは人の業。学校とかもう一回作っちゃえ、なんて言い出しちゃうと、エゴや何やらが全開になりますから、やっぱり人類って怖い(笑)。『クスノキの里、廃墟と化す』は正直びっくりし、結構緊張しながら読み進めましたが(人退で業務課長にとか(苦笑))、中々『冴えた』結末で楽しかったです。通信回線の向こうにいるヒトがまさかまさかの…ていうか、その居丈高な雰囲気で認知されてしまう辺り、血は争えないねえ(苦笑)。2013-802013/06/07

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