ガガガ文庫<br> 人類は衰退しました4

個数:1
紙書籍版価格
¥628
  • 電子書籍
  • Reader

ガガガ文庫
人類は衰退しました4

  • ISBN:9784094513219

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ながれてふえる? むじんのきかい。

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。里の娘さんがたからは、先生と呼ばれたりもしてます(恥ずい)。「妖精社」製の妙な品々が里に出回るのと前後して、走るチキンを目撃してしまったわたしは、祖父と助手さんとともに「妖精社」の工場視察に向かったのですが……。数か月でクスノキの里を、世界一の妖精人口過密地帯にしてしまったわたしの出張報告とともに、クニクニどうぞ。

【妖精さんの、ひみつのこうじょう】
「妖精社」にはマーマレード工場やパン工場など普通そうで普通でない施設がたくさん。その中枢である会議室で主人公たちが見たものは!?

【妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ】
クスノキの里を世界一の妖精過密地帯にしてしまった主人公。単身赴任でおとなしくするつもりが、品種改良in無人島で女王様気取りに……。

Key所属の原画家・樋上いたる氏が企画原案を担当したPCゲーム『Rewrite』では、竜騎士07氏、都乃河勇人氏とともにシナリオを担当。『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』、『灼熱の小早川さん』で業界の話題をさらった田中ロミオの小説デビュー作!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

78
食料不足に悩まされる里で突如「妖精社」という謎の会社が製造した食料品が出回り始め、わたしちゃんが工場査察に出かけるお話と、湖に浮かぶ小島に妖精さん達と共に漂流してしまい、わたしちゃんが妖精の国の女王に即位して国作りに精を出すお話の二本立て。町娘達から「先生」と呼ばれて慕われるわたしちゃんでしたが、鶏の屠殺&食肉加工を押し付けられたり、妖精さんの試作したチョコもどきを何百皿も食べさせられたりと、わたしちゃんは今回も災難でしたが、妖精さんに凄く懐かれる彼女の今後が次も楽しみ。妖精さん、麻薬も作れるとは……。2017/09/20

HANA

55
シリーズ四巻目。前巻前々巻と妖精さんがほとんど出てこずSFめいた造りだったので少々物足りなさを感じていたのだが、本書は原点回帰というか妖精さんと発明品が大活躍するので読んでいて大満足。中編二編「妖精さんの、ひみつのこうじょう」「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」から成っているが、それぞれ最先端と原始からの改良と方向性は違えど、どちらも「わたし」の適当な部分と黒い部分が適度に出ていて色々と面白い。文明が発達してからの調子に乗ってからの衰亡と滅亡っていいなあ、それも主に適当な部分に原因があるのは特に。2023/04/27

Yobata

40
妖精さんが主流になった地球で調停官の仕事をするわたしの物語第4弾。今回は「妖精さんの、ひみつのこうじょう」「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」の2編。「ひみつのこうじょう」は食糧難の中、「妖精社」製の謎の製品が出回ったり,逃げ出した鶏がチキンになって走り回る騒動が発生。妖精さんの仕業と推測し、「妖精社」の工場視察へ行く話。走るチキンキモい!なるほど、これがアニメの一話なんだね。ベリーショート、似合ってなくもないじゃないwあとDP(デリカシーポイント)は本当大事だよねぇw電車内とかマジでDP0のおばちゃん→2013/12/13

いなり

28
可笑しなドタバタ劇2篇。産業衰退で食肉不足。養鶏をチキンにする仕事に集まった少女たちだったが、怖がって鶏をさばけない‥。 無人島で妖精たちが怪しげな超科学力で建国を開始。栄華を極めるも止む無き開発で無人島が崩壊しはじめる‥。軽く笑えるギャグ満載だが何気にブラックユーモア。2017/08/14

miroku

21
無人島で女王暮らし。主人公の微妙な黒さがエッセンス。2019/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4532561
  • ご注意事項

最近チェックした商品