内容説明
剣と魔法、殺戮と愛のファンタジー
『GENEZ』シリーズなども絶好調! アクション小説を描かせたら当代一の作家・深見真が、あの超問題作『武林クロスロード』に続いて贈る、「剣と魔法」の“特殊部隊”ものファンタジー。
殺しの才能にあふれた17歳の少年リョウトは、やっかいな任務ばかり負わされる特殊部隊・国防騎士団に所属していた。ある者から命を受け、望まずしてエルフの少女フランカをさらい、部隊全員で拷問することに。心を殺して職務に向かおうとするリョウトの耳もとでささやかれた「助けて、兄様……」という少女の言葉。それを聞いた瞬間、彼は我を忘れて任務を放棄し、フランカを連れて逃亡してしまう。彼もまた、愛しい妹をもつ兄だったからだ。
国に背いて逃げた以上、逃げきれなければリョウトとフランカを待つのは死。
リョウトを討つべく追う、かつての仲間たち。
ある重大な秘密をもっていたフランカ兄妹。
国防騎士団の背後で渦巻く陰謀。
逃亡の旅のなかで、心を通わせていくふたり――。
鮮烈なるダーク・ファンタジー。
天に竜が舞うとき、地上は血と炎の海に包まれる。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海老庵
3
本気でファンタジー世界に現代の特殊部隊を送り込んだB級の傑作。世界設定に合わせて武器や戦術が正しく使われているのは作者の面目躍如。期待の拷問シーンが薄味だと思う辺り、俺は深見汁飲み過ぎのボンクラだなと自嘲。2010/05/20
ksk
2
西洋ファンタジー風の世界観で、現代もののような特殊部隊員の戦いとラブロマンスを描くアクションもの。雰囲気が良いんだけど、作中の事件はあっという間の出来事という感じで、主人公のリョウトとヒロインのフランカが逃避行の間に得たロマンスを、読み手としては感じる間もなかった、というのが正直なところかなぁ。巨乳エルフのヒロインをあれこれ拷問したり(非エロ)、主人公はべらぼうに強かったり、娯楽として安心して見れる要素は強いんで楽しめましたけど。2010/05/18
障子
2
やけに洋画みたいだなぁと思っていたら終盤にベッドシーンがあって少し笑った。続刊があるようなので読んでみたいです。2012/07/14
gong01
2
どう見てもファンタジックヤングガンカルナバルです、本当にありがとうございました。2010/06/22
シュエパイ
2
むかーし、中学生くらいによく見かけたようなファンタジーだなー(良くも悪くも)。 で、なーんかなにか、どことなく、違和感を感じてたんだけど、なんだろう・・・?・・・あ、例えば戦闘シーン、一人称なのはともかく、彼、解説しすぎのよーな、三人称視点でやればいいような解説を流しすぎのような?2010/05/21
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