内容説明
国王ザキや近衛隊隊長ルカナートたち王宮の面々と次第に打ち解けはじめたこかげは、王弟ディレイの母、ユーリアの下に軟禁された妹ひなたを迎えに行くべく計画を立てる。やがてそれは多くの人と国を巻き込む大イベントとなり…。ユーリアの目的はなにか? 無事にひなたを取り戻せるのか? そしてこかげがディーカルアに来た意味とは。人を想う気持ちが巡る、大人の異世界ファンタジー、堂々完結。巻末に番外編「朝」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
45
親衛隊や侍女たちに続き国王ザキや近衛隊隊長ルカナートにも次第に打ち解けたこかげ、王弟ディレイの母、ユーリアに軟禁された妹ひなたを迎えにいくため奔走します。兄弟&姉妹の葛藤や5年前の事件など…謎の真相と結末が気になり、上巻に続いて一気読みでした。肝心のユーリアが拍子抜けだったのと、今は亡き王母シェリアの本当の気持ちがよくわからない?のが消化不良でしたが、他の伏線は綺麗に回収。あちこちで大絶賛のコメントを見て期待値があがりすぎたのかしら?物足りなかった部分もあったけど、読みやすい文章で気軽に楽しめる良作でした2013/12/05
しゅわ
34
ひさびさの再読。妹・ひなたを取り返すため、こかげが動き出す!王宮で5年前に起こった事件の真相や、こかげがここまで冷遇される本当の理由…次々と謎がとけてゆく怒涛の下巻です。周囲の厳しい視線と敵意を、信頼に替えてゆく彼女の姿は元気をもらえますね♪ ラストのお茶会の挿絵が好きだなぁ~。おまけの番外編はシブさで人気のイルサムさん視点の「朝」です。2015/07/15
miwmiw
28
上巻に続いて一気読み。あー隊長にキュンとくるわー。ヨーサムもいいわー。ひなた奪還についてはちょっと拍子抜けのところもあったけど、それでも充分楽しめました。ぜひこかげにはもう一度トリップしてもらいたいです。早く番外編も読みたい。2012/03/09
もも
27
再読。やっぱり好きだー!登場人物を一人残らず好きになれる。またこかげがあの世界にいけるといいなあ。ついでに私も異世界トリップしてみたくなってしまった。でもこかげとひなたみたいには、うまくやっていけないだろうなあ。。何度読んでも毎回あったかい気持ちで読み終われる。この本に出会えてよかったです!2011/03/24
ひめありす@灯れ松明の火
22
こかげとひなた。名前と同じ位対象的な運命を歩み始めた二人。だけど、どちらもお日様に由来するように、また導かれてこの世界で再会できると思います。というか、出来ないとあんまりにも隊長が不憫……。2011/06/11