内容説明
人工知性が人類に反旗を翻した事件――通称〈フェイトフル・モーメンツ〉事件から約三ヵ月。菜裕もセルマを演じなくなり、おれたちは普通の中学生に戻っていた。だが、そんなおれのもとに、一通の映像メッセージが届く。そこに映っていたのは、十字架に磔にされたセルマ――つまり菜裕の姿だった。どうやら彼女は、菜裕のシム――複製らしい。そしておれたちは、シムと人間との対立事件に巻き込まれていき……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もみち
3
【図書館】センスはいいけど、面白さを伝える技術を持たない作品。内容は普通に面白いんだけど、作者の技量不足か、続きが読みたくなるような文章になっていない。2016/08/12
ゆう
3
前巻から続編ということで、シムの人格がテーマになるとは思っていなかった。菜裕とイクタはもちろん、イーリングとフィリスのやりとりも良かった。2015/02/09
真白優樹
2
恋人の複製が現れる中、複製と人間の対立事件に巻き込まれる今巻。・・・複製とは言え生きているのは事実であり、それはもはや人間とも変わらない。それを利用するのは人間の利権・・・ということだろうか。そもそも人間の定義とは何であるのか。今回は他人と他人という対決を描く中、そのような命題が踊る。・・・いや、イクタと菜裕も安定していたんだけどさ。 続くというなら次はどんな命題を描くのか。次巻も楽しみである。2014/12/29
deskyzer
0
仮想人格に人権はあるのかないのか。面白いテーマだった2015/01/13