内容説明
【電子版特典:1992年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】
七つの月しろしめす大地――ルナル。ザノス公王カータリオン殺害の濡れ衣を着せられてしまったアンディたちは、黒翼鳥に誘われ〈結社〉の中枢へと向かう。一方、ソールバン一座の踊り子にして歌い手であるレルシェと運命的に出会い、惹かれ合うアンディ。その恋の行方は……。幻の短編「悪魔と天使の間で……」(後編)も収録! イラストは全点西村博之の描き下ろし! 波瀾万丈の冒険ファンタジー、待望の復活! 解説=田中ロミオ
※本書は1992年11月に刊行された『ルナル・サーガ2 青い聖堂』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
※短編「悪魔と天使の間で……(後編)」は、1991年12月に刊行された『ヘンダーズ・ルインの領主』(株式会社ホビージャパン・刊)に収録の「悪魔と天使の間で……」に、加筆修正を加えたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フミ
11
90年代のテーブルトークRPG・販売促進小説の2巻目です。 世界の裏に潜む「結社」と「教団」の暗躍、そして、お尋ね者にされながら「結社」の拠点を目指す主人公(双子の兄妹)一行…。中盤までは、兵士に追われながら森を彷徨うなど、息苦しい感じはありましたが、一行が目的地に着いてからは、隠された謎の一端が判明したり、白熱のバトル、そして予想外(?)の展開と、かなり面白い話でした。でも「この表紙イラスト」は、ダメなんじゃないかなぁ…(^^;2022/04/12
ひのえ
5
読むとちょっと疲れるが、続きが気になる作品。人間以外にも多種多様な存在が出てきて作品を彩っていくのが面白い。が、ふたなり?は予想の斜め上過ぎた。果たして次は何が出てくるのか。色々と主要キャラにもモブたちにも厳しい展開が続く。まぁモブたちの退場は早いのだが……。ドムスはまた出てきそうではあるが。2014/12/05
あさかわ
3
新装版読了。双子の行く道と覚悟を決める第二巻。そして私の大好きなアードくん初登場の第二巻。<四姉妹>の名前が出るのも初。大きく動き出す予感を感じさせ、今後の展開が大いに楽しみになること請け合い。三巻もとても楽しみ。2015/01/02
alleine05
2
微妙。あれこれ寄り道しているけど、話の本筋だけ見るとずいぶん単調な印象。それを補うように終盤にあるドラマ要素が入っているけど、それにしてもそれほど話に入り込めなかったな。感情があまり揺さぶられず「ふーん、あ、そう」ぐらいにしか感じられなかった。むしろ巻末に収録されている短編の方がこの巻の内容と同じテーマが示されていて素直に楽しみやすかった。(コメント欄でネタバレ感想)2015/07/02
水無月彦丸&ティアラ・ロウ
1
TRPGリプレイで読んでたはずなのにきれいさっぱり忘れていたのでとても楽しんで読めました。内容的にはけっこう厳しいものがありますが。<聖なる母の結社>は正直存在そのものが怖いなぁと。<四姉妹>も登場して、物語が加速していくのかな。レルシェに関しては、なんというか、うーん…、って感じでしたが。某キャラが両性具有だったのには驚きました。2016/02/24