内容説明
【電子版特典:1992年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】
七つの月しろしめす大地――ルナル。父の仇である〈青い爪の女〉を追って旅に出た双子の兄妹アンディとエフィは、彼の地で、大いなる陰謀の渦中に巻き込まれていく……。幻の短編「悪魔と天使の間で……」(前編)も収録した新装版、イラストは全点西村博之の描き下ろし! 友野詳の代表作、波瀾万丈の冒険ファンタジーが待望の復活! 解説=冲方 丁
※本書は1992年8月に刊行された『ルナル・サーガ1 赤い瀑布』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
※短編「悪魔と天使の間で……(前編)」は、1991年12月に刊行された『ヘンダーズ・ルインの領主』(株式会社ホビージャパン・刊)に収録の「悪魔と天使の間で……」に、加筆修正を加えたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
10
★★★☆☆ 7つの月が照らす大地ルナルを舞台に父の仇を追うアンディとエフェメラ、双子の兄妹の冒険を描く、TRPG「ガープス」のリプレイを小説に掘り起こした王道ファンタジー第1巻。古い、だがそれがいい。ロードスもそうなんですが、世界観や雰囲気を最初にしっかり形作ってくれるの好みで読んでてしっくりきます。物語としてもサーガという枕詞に相応しく巨大な組織や陰謀が出てくるのも続きを読もうという気にさせてくれますねー。キャラとしてはシャレみたいな名前のタッタ君がいいですわ、クラマといい鳥キャラって流行ってたのかな。2021/08/14
ひのえ
5
SFCのRPGの第一章!みたいな感じだった。徐々に盛り上がっていくような気がして楽しみではあるが、ちょっとわかりにくいというか、読みにくいというか。戦闘描写にもあまり勢いがなく、イマイチ。一巻から登場人物とか用語が多くて、ん?ってなる。用語に関しては巻末に解説があるのが救い。今後のストーリーに興味があるから続きも買う。2014/11/04
ぷるっちょ
4
当時、リアル中一だった時に知人に借りて読んではみたものの途中で挫折した。今回、新装版が出たとの事で再読する事に。読みながら当時を思い出すに単調な戦闘シーン、聞きなれない用語が次々に出てくる事、『結社』などの重要な伏線と思われる単語が出てくるものの解明されずに話が進む事に読書意欲を削がれていたと思う。だが、リアル中年となった今、思うことは、この双子は親の仇を取る為に旅をしている訳だが、手掛かりが『青い爪の女』だけとは幾らなんでも漠然とし過ぎ。後、働いてないけど路銀はどうしているのか?でも、続きは読むぞ!2016/06/22
なかし
4
若い頃の記憶を思い出しながら読みました。 終わりまで読んでいきたいですね2016/04/08
alleine05
2
微妙。世界観の設定がとても凝っていて厚みがあるのは魅力的なのだけど、最近のライトノベルファンタジーとくらべると軽快感に欠けるし地味。また世界観の設定が凝っているため複数の勢力の思惑が入り乱れてわかりづらくなっている面も。特に<結社>関連の動きはまだまだ明かされていない情報が多くてわかりづらい。シリーズものの一巻目なのだからわからなくて当然な部分ももちろんあるけど、それにしたって出す情報を取捨選択してもっとすっきりとした展開にできたのでは。(コメント欄に続き)2015/05/02