内容説明
文化祭ステージ披露の準備に励むヒップホップ研究部の面々。迷惑小悪魔マミラダも地上での生活に慣れ、真一もラップ文化に寛容になってきた今日この頃。 だが事件はやはり一人のラッパーと一本のマイクによってもたらされる。伝説のラッパー・MCゴッドスパーク。彼が持つのは、マミラダの父・メフィストフェレスの魔力が込められた最凶のサタニックマイクだった。 そして波乱含みの文化祭の最中、マミラダは一通の手紙を残して魔界へと姿を消してしまい……。 空前絶後のリリックで贈るラストMCバトル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
15
彼の名はMCゴッドスパーク、彼が持つのは悪魔のマイク。ビッグパウエルのサタニックマイク、a.k.aウィザードのラップバトル。真一とマミラダは惹かれあう、ふたりで一緒に文化祭回る。マミラダ魔界に帰っちまう、連れ戻すためみんなで立ち上がる。……改めて、この作品が3巻で終わってしまうのはちょっと悲しいなぁ。今回の電撃小説大賞作品で一押しだっただけに。ライトノベルもとい文字媒体で難しそうなヒップホップをしっかり書いてるあつい作品だったのに。2014/10/17
Saiid al-Halawi
7
スペシャルサンクスにドタマと正社員の名前が並び、謝辞をPut your hands up!で締めくくる文学作品なんて後にも先にもこれだけなんだろうなw2015/03/01
Susumu Miki(Dik-dik)
7
一応、綺麗に終わりましたかね。シリーズを通して、主人公の真一は成長したと思います。でも一番好きな登場人物はシスター森崎かもしれない…。なお、個人的にはラップバトル部分を読む度に脳内バックトラックが発生してラップとして読んでしまおうとするのはシリーズ全巻通してそうでした(笑)。やるかどうかは別として、まだシリーズとして後日談や外伝は可能な感じですね。2014/11/11
giant★killing
5
完結。さて、内容としては政略結婚させられそうになっているマミラダを救うため、真一を始めとするヒップホップの仲間たちとともに魔界に乗り込んで…。ベタで展開が分かりやすかったとはいえ、綺麗な終わり方だったなぁ^ ^。『王手桂香取り!』もそうだけど、自分の好きなものを書ける人って良いなって思います^ ^。次回作は検討です。2014/10/31
健太郎
4
マミラダ奪還とそこに至るまでの展開がベタだし、中盤ちょっとダレる。恋愛要素は嫌いじゃないけど、この作品にはマジに恋愛はやらずに、やるなら「ラブコメ」であってほしかった……と思う。とまあ、いろいろ文句はつけたけど、今回も楽しめた。緋奈がみんなと仲良くしてて安心。マミラダ・緋奈・シスター森崎の三人の関係が可愛くてよい。キャラクター造形もユーモアのセンスも好きなので、作者の次回作に期待。2014/10/12