「ジャパン」はなぜ負けるのか―経済学が解明するサッカーの不条理

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814178
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0098

内容説明

常識を疑え。移籍市場を勝ち抜く12のポイント。

目次

ダッシュボードのついた車で走れ―サッカーの新しい真実を探して
「ジャパン」はなぜ負けるのか
1 クラブ(紳士はブロンドがお好き―移籍市場で過ちを犯さない方法;世界最悪のビジネス―なぜサッカークラブは儲からない(儲けるべきではない)のか
古い差別、新しい差別―イングランドサッカーと黒人
PKは本当に理不尽なのか―ゲーム理論で読み解く「最も不公平なルール」
都市とトロフィーの微妙な関係―民主国家の首都のクラブはなぜヨーロッパ王者になれなかったか)
2 ファン(世界でいちばんサッカーが好きな国;サッカーファンは本当に「熱い」のか―ひとつのクラブに忠誠を誓う「フィーバー・ピッチ」型ファンの神話;あるファンの遺書;ワールドカップのしあわせ―世界中が大会を招致したがる理由)
3 代表(イングランドもなぜ負けるのか;「親指トム杯」は誰のもの?―世界で最も優れたサッカー小国ランキング;コアから周縁へ―グローバルサッカーの未来地図)

著者等紹介

クーパー,サイモン[クーパー,サイモン][Kuper,Simon]
ジャーナリスト。人類学者である父が研究生活を送るアフリカのウガンダに生まれ、オランダに育つ。英オックスフォード大学卒。16歳でイギリスのサッカー専門誌に初めて寄稿。22歳のときから「サッカーと政治」をテーマに22カ国を旅して書いたFootball Against the Enemy(邦訳『サッカーの敵』白水社)で1994年の英ウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック賞を受賞。英紙「フィナンシャル・タイムズ」の記者を経てフリーランスとなり、現在は各国の新聞・雑誌に広く執筆

シマンスキー,ステファン[シマンスキー,ステファン][Szymanski,Stefan]
スポーツ経済学者。ロンドン・シティー大学カス・ビジネススクール教授。ワールドカップをはじめとするメガスポーツイベントの経済学やスポーツビジネスへの斬新なアプローチで知られる。UEFA(欧州サッカー連盟)、FIA(国際自動車連盟)など国際スポーツ団体のアドバイザーも歴任。ロンドン在住

森田浩之[モリタヒロユキ]
ジャーナリスト、編集者。NHK記者、Newsweek日本版副編集長を経てフリーランスに。早稲田大学政治経済学部卒、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)メディア学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たー

11
サッカーの成績は人口、所得、試合数との相関が強いらしい(まぁ当然と言えば当然だけど)。日本もいつかワールドカップを制する日が来るか?2012/06/23

向う岸

7
サッカーに関する思い込みや慣習をデータによって覆していく。その国のサッカー文化は変えられる、サッカーはビジネスですらない。選手や監督選びのいい加減さ、ファンの忠誠心はあてにならない、スタジアム建設やW杯開催による経済効果はほとんどない、などなど。人口が多くてサッカーにリソースを割ける国が強いという割りと身も蓋もない結論が導き出される。日本にも強豪国になるチャンスが有る、とも言えるか。2010年に出版されたので、早くもデータが古くなっているのがサッカー界の移り変わりが加速していることを表している。2013/11/15

tsubomi

6
2020.08.22-10.27:スポーツ・ジャーナリストと経済学者の共著。主にイングランドやヨーロッパのサッカーについての内容ですが、アメリカの野球やアジア・太平洋のスポーツ状況についても言及されていて興味深い限り。印象的だったのは、ワールドカップやオリンピックを招致してもまったく経済効果はない、国民に与える幸福感や楽しい一体感が唯一の効果、と断言している点、どんなに頑張ってもチームは最初から予想される結果になる(経験、人口規模、経済状況で計算)点。本書によるとクロアチア、イラクが実力を秘めている印象。2020/10/27

K・M

5
【2022W杯開催記念読本〈№3〉】名著『サッカーの敵』の著者S・クーパーと経済学者シマンスキー氏による共著。経済学でサッカーの解明を試みる画期的な書籍だが表題「ジャパンはなぜ負けるのか」は第2章だけの限定的記述のみ。PKをゲーム理論で読み解く興味深い章もあればただただ退屈なだけの章もあり評価は難しい。独自の指標を数値化した分析は魅力だが「世界で最もサッカーが好きな国はノルウェー」「期待値を上回る国はジョージア」など首をひねる結論も多い。科学的に分析する事で逆に物議を醸す結果となるファンタジスタ的な一冊。2023/01/16

ミリオン座

4
サイモン・クーパーのサッカー版マネーボール。読み応えがありました。最近は欧州で頑張ってる日本人プレイヤーが増えましたが、クーパー理論では良い傾向となります。2012/09/30

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