内容説明
周囲の信頼は厚いのに、出世より家庭が最優先の与力・徳右衛門。とはいえ、同僚の道ならぬ恋路は放っておけず、正義の行動をおこしたつもりが若造に馬鹿にされ、妻は奥様同士のつきあいに不満を溜めている。ついには仇討ちを手助けするつもりが、敵の事情にほだされて――。リアリティ満載の、心に響く新感覚時代小説、待望の第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
111
幕府役人事情「ありゃ徳右衛門」2巻。「家族ですよ。わたしは何より、家族を大事にします。」出世は望まず家族が最優先の、御先手組弓組与力の徳右衛門さん、家族にまつわる様々の事柄には見ぬふりは出来ずお節介をしてしまう、ほんわかとした物語面白く読めたました。2014/11/15
いつでも母さん
7
シリーズ2巻目。『ちょっと・・』に続き一気に読了。稲葉センセこれまた面白いシリーズになりそうですね。現代社会を地でいくような出来事や思いの数々・・私自身、徳右衛門になったり志乃になったりで(笑)出世より家族って、人としてあの時代にだってこんな役人がいて救われるなぁ。次も期待したい。2014/12/23
蕭白
6
悪くなかったです。2024/06/22
ひさか
3
2014年10月刊。2巻め。5話の連作短編。小さな事件がおこり、人の良い徳右衛門が解決するという、たわいない話なのだが、さもありなんというところが、楽しい。チャンバラシーンもあり、タイトルの「ありゃ」は徳右衛門が刀を使う時の掛け声から来ているのが面白い。2015/01/14
カラヤ3
2
お先手組弓組与力徳右衛門シリーズ第2作。組同心の不義を収めたり、同僚の息子の難を助けたり、妻の志乃のつきあいを描いたりと様々な暮らしの様子を描いている。2021/07/17