内容説明
伊賀国最強のくノ一・青蛾が育てた娘・蛍――。16歳の若きくノ一は千宗易(千利休)の意を受け、父とともに戦国最大の悪漢・松永久秀を探る。そこで目にしたのは「死と戯れる」秘技だった――。死霊が増殖する動乱の世で、蛍は父を助けるため悲壮な闘いに挑む。気宇壮大なスケールで描かれる「くノ一秘録」シリーズ、ついに始動!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
70
くノ一、ゾンビ、戦国と題材を詰めてきた。他にも細かいところでネタを仕込んでいるようだ。この巻ではお披露目程度で終わってしまって不完全燃焼ではあるが三ヶ月連続刊行なので続きを待ちたい。ヒロインが虫好きというのはナウシカを連想したがどうやら同じ人物をモデルにしているみたい。ゾンビの描写に恐怖よりユーモアが漂うのが著者らしい。2014/10/14
かわちゃん
22
☆☆☆ 1月は伝奇系時代小説月間になってます。風野さんの初読みを、くノ一秘録シリーズにて。くノ一の母娘、青蛾と蛍。織田信長や千利休の銘を受け、忍びこんだ先にあったのは、死霊のものたち。くノ一対ゾンビとB級感たっぶりの展開なのですが、個人的にはちと軽すぎでもの足りず。伝奇怪奇系なら、抑えめなトーンの重厚なものの方が好みなんだと、改めて気づいたわけです。2016/01/23
豆乳くま
22
くノ一対ゾンビ。戦国物でありながらエンタメ色が強い異色作。両親を凌駕する才能がある16歳のくノ一蛍。虫が大好きで虫たちの動きや知恵からオリジナルの技を考案。くノ一としてのデビューは松永の偵察であったが父を殺され、しかし何故か父は蘇った。そんな父を助けるべくゾンビと化した松永陣営の兵と戦う。面白いのかどうか判らない〜。とちらに転ぶのか、次巻も読んでみようかな。2014/12/07
ううち
17
くノ一とゾンビの戦国物。展開が早いので、先が気になって一気に読んでしまった。虫からヒントを得て生み出される蛍の忍術が良いです。次はどんな忍術が出てくるのか楽しみ。入船丈八郎さんも気になるところ。2014/12/20
ちばと~る
16
風野真知雄先生の戦国伝奇アクションシリーズ「くノ一秘録」第一弾。16歳になったヒロイン「蛍」。両親も認める凄腕のくノ一に成長していた。くノ一デビュー戦は梟雄 松永久秀の探索。南蛮より伝わりし秘術によって死霊となった兵士達。…あっさり軽〜く読めますね〜オチも捻りもあんまね〜。2016/12/20