内容説明
国を護るため生まれ、能力を磨いてきた出屋敷市子。しかし中学生になり、その役目を終えた彼女は、護法である妖怪たちと共に父親の元へ。魔法力は、衰えつつあっても並のものではない彼女に持ち込まれるのは、難題ばかり。世間知らずの市子は、友人たちに呆れられながらも事件を通し、少しずつ成長していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
66
レベル99その2。SF短編集。妖怪たちのキャラがイイですね。2014/10/23
Yobata
38
出屋敷市子シリーズ第2弾。前回の世界滅亡のループはシレッとない事になってサラッと芹香との学校生活から始まった今回は、人間と動物の関係,女性としての尊厳,歴史としての時代の流れとわかりやすかったかなw?今回は天狗の史郎坊だけでなく狐の助六を始め、狸に犬に鳩と色々な動物の妖怪が喋って活動的だったね。最初の狸の話は身に迫る害獣はアライグマだったという笑えそうで決して笑えない話。百害あって一利なしと狩猟を認めてるのも人間であれば、それを拡大させたのも人間という…市子の「誰と戦っているんだ」というのは最も。→2015/09/16
ソラ
33
シリーズ2作目。シリーズ1作目を読んだときはあまり印象に残っていなかったけれど、今回は登場キャラもラノベ寄りになってある程度キャラ読みしたので頭に入りやすくて楽しめた。2015/09/19
miroku
32
表現力の優れた作家だと思う。人間以上に人間っぽい妖と、思考形態が非人間的なヒロインの対比が絶妙。2015/08/08
ゆかーん
28
レベル98、それって相当強いんじゃない?しかも魔法少女らしいし。ドラクエだったらかなりレベル高いのでは?そんなことを思い浮かべながら読んでみました。でも蓋を開けてみたら、レベル全く関係ないじゃん!?というお話。Amazonの内容紹介が、『天狗と狐と蛇と犬と雀と鳩も活躍します』とかなり大雑把なところから見ても、ざっくりとした魔法少女『出屋敷市子』の物語となるわけであります。一人称の自己中心的な独特な世界観。「軽いお読みもの」ワールドにどっぷりと浸かりたい方にはお勧めの一冊となることでしょう(笑)2015/03/25