出版社内容情報
店主の横暴に耐えかねて店をやめた帽子職人のテッサは、やぶれかぶれで公爵家の家庭教師の面接を受ける。暴れん坊の娘に困りはてていた公爵ガイは、彼女を怪しみながらも採用し、ひとつ屋根の下の生活がはじまった。
内容説明
帽子店で働くテッサは、店頭でカーリン公爵が娘の家庭教師を探しているといううわさ話を聞く。家庭教師になれたなら、自分のお店の開店資金を貯金して、父親探しもできるかもしれないと空想をするテッサ。彼女の母はメイドで、かつて貴族と恋におちてテッサが生まれたのだ。母が上流階級の話し方を教えてくれたので、テッサはそれらしくふるまうことができたが、教育は最低限しかうけていない。ある日、店主の横暴に耐えかねて店を飛び出した彼女は、やぶれかぶれで家庭教師の面接を受けに行く。娘が暴れんぼうであるため家庭教師が居つかないことに困りはてていた公爵ガイは、テッサが資格について嘘をついているのではないかと不信に思いつつも彼女を採用する。こうして館での同居生活が始まったが…RITA賞受賞作家の話題作!
著者等紹介
ドレイク,オリヴィア[ドレイク,オリヴィア] [Drake,Olivia]
ミシガン州立大学でジャーナリズムの学位を取得。卒業後出版社に送った原稿が採用され、作家の道へ。1985年デビュー以来、バーバラ・ドーソン・スミス名義で25の作品を発表。現在は夫と猫とともにテキサス州ヒューストンに暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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aiko
4
自分の素性探しのため家庭教師として公爵家に潜り込んだお針子ヒロインの肝っ玉が強い。途中からサスペンス色が強くなるもサクッと読めるお伽話でした。ヒーローの幼い娘がほんと手強いくてリアル。そして爵位待ちで学者なヒーローだと大体植物学なのはなぜだろうな。2022/04/25
TAKA-san
1
テッサ(20代前半平民)xガイ(子持ち公爵)の身分差ロマンス。身分を偽ってカーリン公爵家の家庭教師となったテッサ。かなりの問題児であるソフィーに大苦戦するが、徐々に手懐けていき、ガイからの信頼を得ていく。そんな一生懸命なテッサに、ガイはどんどん惹かれていく。一方で、テッサの出生の謎やカーリン公爵家の呪いが絡み合うことによって物語は面白くなっていき、中だるみすることなく、あっという間に読み終えることができた。図書館での深夜のやりとりと、テッサの母の秘密が判明したあとのこじれが良かった。2022/05/08
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