内容説明
人の顔を奪う怪異・無貌と、名探偵の誉れ高い秋津。二人の過去には、秘められた因縁があった。怪人・無貌が顔を奪う理由、そして、その正体。シリーズに隠されたすべての謎が一つに集まるとき、誰もが予想しなかった衝撃の真実が明かされる!『無貌伝 ~奪われた顔~』『無貌伝 ~最後の物語~』二ヵ月連続刊行で、物語はついにクライマックスへ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
41
約2年、待った甲斐があって読んだらな、なんという・・・!!既刊を読んで感じた違和感がドバっと伏線として回収された真相は捻くれたミステリーを読んでいる人ならより一層、分かる訳がないよ・・・。完敗です。「三探偵」も皮肉なものだったんだな。前巻のヒキが鬼畜で切ないものだったので今後、どのように収束していくのが予測できなくて恐ろしい・・・・(最終巻、後編の情報を見たらページ数が200頁以下!?)この巻で印象が変わったのは大蛇でした。吊裂を手放した理由と祈りとも呪いとも取れる言葉が印象的でした。2014/10/28
TAMA
16
前作の熱をそのままにではなく、ひと呼吸入れて更に深くなった。最終巻も楽しみになりました。2014/11/20
CCC
10
シリーズの前提が覆る話だった。裏が明かされると言うほうが正しいけれど感覚的にはそんな感じ。普通はシリーズ終盤でやるような技じゃない。でもだからこそ意表を突かれた。これまでの巻の描写が気になった。2022/05/25
たけこ
10
過去編。無貌の正体が明らかに。うわあ、そういうことだったんだ…。今までの伏線が綺麗に回収されていった。こんなに過去編を綺麗にまとめたのは本当にすごい。何となくあった違和感とかもこれで納得した。ふはー面白かった。次の完結編が楽しみ。2014/11/03
もか_れる
8
秋津の語った過去が想像を上回りまくりで「!?!?!?!?」ってなった。相原の話とかどーでもいいよそれより望はどうなったんだよとか思ってすみませんでした。1巻からの伏線回収がすごすぎる。こんなに面白いシリーズが次巻で終ってしまうなんてすごく寂しいけど、ここからどう決着をつけるのか楽しみ。2014/11/12