内容説明
怪盗・無貌……それは世界が畏怖する生ける怪異。探偵・秋津とその助手・望は、宿敵無貌逮捕の報を受け、夏原ホテル――別名「夢境ホテル」へと向かった。そこには、殺人鬼探偵をはじめ、一癖も二癖もありそうな宿泊客ばかりが……。やがて、ホテルの一室で刺殺死体が発見される!探偵たちを嘲笑うかのように繰り返される殺人。「夢境」の彼方に隠された事件の真実を、望は追う!! (講談社ノベルス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
66
再読。ホテルが見る「夢の一週間」に招かれた様々な人々の群像劇を描く幻想ミステリ。様々な人々の揺らぎと想い。前作のトラウマを乗り越えようとしてもまだ未熟で支えてもらってる望も読み所あるが、なし崩しに相棒になった近松をと茜のやり取りや想いがやはり一番見所が強くて大好き。夏原ホテルに行ったら、夢の月曜日であのデザートの月やっぱり食べてみたい想いは今の再読しても変わらなかったけど他の曜日も楽しみたいな。しかし、シリーズ全体の伏線多いなやっぱり・・。このシリーズはやはりこの本と「綺譚会」好き。2022/09/29
芍薬
10
おぉ!一作目より面白くなってます。各自が各々良いキャラに。この調子ならもう一冊読もうかしらん。2014/10/17
藤月はな(灯れ松明の火)
9
謎めいたホテルで起きる過去、現在の事件が入り混じったエンタメとして楽しめます。叙述が巧みなため、終盤では驚かされたけどある人物の正体はすぐ分り、少し、肩透かしのような気がしました。秋津探偵は少し、凛々しくなり、無貌は動揺した所もあり、茜さんと探偵、近松の心の交流、さらには巾裂の大活躍(?)で個人的には満足な作品でした。夢境ホテルは幻想的でもし、そんな所が存在していたら行ってみたい。2009/11/04
じゅんぢ
7
キャラクターの視点がころころ変わっても混乱する事なく読めた。ホテルのインパクトがすごくて、途中、殺人がおきてたの忘れていた。2016/07/06
ソラ
7
内容(「BOOK」データベースより) 怪盗・無貌…それは世界が畏怖する生ける怪異。探偵・秋津とその助手・望は、宿敵無貌逮捕の報を受け、夏原ホテル―別名「夢境ホテル」へと向かった。そこには、殺人鬼探偵をはじめ、一癖も二癖もありそうな宿泊客ばかりが…。やがて、ホテルの一室で刺殺死体が発見される!探偵たちを嘲笑うかのように繰り返される殺人。「夢境」の彼方に隠された事件の真実を、望は追う。 2009/10/13